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怪物のmatildaのネタバレレビュー・内容・結末

怪物(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

怪物に屈することのない子どもの世界。眩しいぐらいに、痛いぐらいにピュアで、自分たちの世界を生きている子ども。小さくて壮大な世界だなと感服した。

1章の母親の話の時、怪物は「ほり先生」。どう見ても怪しい言動に疑問だけが積もっていく。
2章のほり先生の話は、少し真実が見えてくる。この時の怪物は「子ども」。彼らが何を考えているのか全然わからず、ただただ周りに翻弄される。
3章でやっと全ての真実が明らかになる。子どもの目を通して描かれる世界は、大人は一切出てこない。自分にとって大切な物だけしか目に入らない。

廃バスのシーンは本当に儚くて美しい。その世界でずっと生きて行ければいいのにといいのにと、つい2人と同じ感情になる。

最後の、「生まれ変わらないよ。そのままだよ。」が、良すぎる。

総じて、邦画界のアベンジャーズの、「絶対いい作品にしてやる」という気合いを感じた。ただ、それがありすぎる所もあった。
海のカット、葉っぱのカット、台風の防波堤のカットが長めに挿入されていて印象的。綺麗で心が惹き付けられた。

頭悪くてわからなかったとこ⬇
・1章より、湊くんはどうして消しゴムを取るのに固まった?
・3章より、湊くんはどうして髪を切った?
・2章より、どうして校長は母親と堀先生に真実を伝えない?(学校が好き?それだけなの?)

まだまだありそうだけど思い出せる限りこんな感じ。
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