是枝監督、坂元裕二の作品が好きで鑑賞。坂本龍一の音楽もとてもよかった。
主演の子役2人、演技もさることながら、美しすぎた。どこかへ消えてしまいそうな儚さもあり、2人の世界がただただ尊かった。最後のシーン、わたしは救われたんだと思って疑っていなかったけど、一緒に観ていた友人に言われてからそういうことだったんだと気づいた。誰にも邪魔されずにずっと2人でしあわせでいられたらいいなあ。眩しい光に包まれたとき、音楽も相まって涙が溢れてしまった。2人のことを思い返すと目頭が熱くなる。
序盤では学校の対応に腹が立ちすぎたけど、視点が変わると一気に、物事を多角的に捉えずに決めつけてしまうことの傲慢さに気づかされた。
自分が母親になることを考えると、子どもがどこで何をしているか心配だけれど親の所有物ではないし尊重してあげないとなと思った。でも我が子が何を見てどんなことを考えているのか知りたいな。ふらっと消えてしまうなんて耐えられない。
あとは学校っていうのはものすごい場所なんだと改めて感じた。働く人たちは責任がとても重いし、子どもたちの中にはまだ善悪の判断もできない子もいる。ありがたいことに自分は小学生時代を楽しく過ごしたほうだけど、あの小さなコミュニティが世界の全てで、苦痛でしかない子どももいるんだよなと思うと胸が締め付けられた。。
