きい

怪物のきいのレビュー・感想・評価

怪物(2023年製作の映画)
4.5
大切な人を守ろうとみんなが懸命になろうとすればするほど、かけ違えたボタンがどんどんズレていく感じ。誰かは誰かにとっての“怪物”。
そんな中、子どもの世界ってやっぱり真っ直ぐで、純粋で嘘がつけない。いじめっ子と依里の間で揺れ動く湊くんの葛藤の表現が、観ていて苦しくも素晴らしかった。
あと田中裕子の「誰でも手に入るものが幸せ」というセリフに、しばし引き込まれる。それってつまり、特別なことじゃなく、なんてない毎日こそが幸せってことなんだろうな。
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