うめ

怪物のうめのレビュー・感想・評価

怪物(2023年製作の映画)
3.6
今っぽい作品。とみなされるやろう。

映画だから群像劇とか伏線とか見栄えするロケ地とか色々ドラマチックになってるけど、現実にこのお話みたいなことって沢山あって、もっと地味で光なんて当たらず、子供達は心にしまいこんで大人になっていくことの方が圧倒的に多いし、涙を吞んで決着、そして時間が過ぎていく。

大人たちはそんなかつての自分を忘れて、子供の言動の意味が捉えられず苦悩し行動する。

今作に怪物いないて言う人もいるけど、自分としては、みんな少しずつ怪物に見えたわ。
無邪気なら良いのか、子供なら良いのか、先生ならいいのか、親ならいいのか、マイノリティならいいのか、マジョリティならいいのか。
答えは、人による。
受け入れるも拒否するも多様性。
自分はそう考える。
人間は多面体。それに尽きる。
完全に理解するんは難しいね。

価値観の齟齬があらゆる人の中に怪物を生むんだなぁと、観賞後に当たり前のことを思ったけど、その当たり前がイジメ、果ては戦争を生むと考えると、、どえらい大怪物やわ。
うめ

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