このレビューはネタバレを含みます
ものすごく。孤独で綺麗な作品でした。
フライヤーの見た目や「怪物」という作品名では毒々しい印象を受け取りましたが。最後の感想は美しいな、という一言でした。
子供の言葉を信じ、モンスターペアレントとして先生に見られ、怒りのあまり保利先生に対し、確証のない噂をぶつけてしまう【母親】
間違いを見つけるのが好きで、肝心なところで笑ってしまったり。生徒との断片的な所だけを見てしまい、誤った解釈をしてしまう【保利先生】
自分の中の感情を疑い、隠そうとするあまり嘘を重ねてしまった【みなとくん】
お父さんの健康のためという自分の正義を信じ、放火をしてしまう【星川くん】
学校愛にあふれていたが孫の死から教育者としての方向性を間違えてしまった【校長先生】
この5人だけでなく、登場人物全てが第三者から見たら怪物だった。でも、怪物ではなく愛があり、誰を想った行動で人間は全て誰かに対して皆【怪物】だったのだろう。
セリフの一言一言に意味が詰まっていて、
何気ない子供たちの会話でも心に来るものだった。
みなとくん、星川くんは何に生まれ変われたのだろう。
あ、てか、子役2人のレベル高すぎやしないか？意味わからないぐらい演技がうますぎる。もっかいみたいなぁ。小説よんじゃお。
