ぱぷりー

怪物のぱぷりーのネタバレレビュー・内容・結末

怪物(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

しんどい

廃墟での火事からゲリラ豪雨までの行動がそれぞれのキャラクター視点で描かれる

キャラクターに対しての見え方が他人軸と本人軸とでは全く違うし、校長のひき逃げや瑛太演じる保利先生のガールズバー通いの疑惑等行動に対する明確な意図が本人軸を見てわかる時とわからない時があり、結局どういう人なのか掴みきれない
それが「人」なのかなと思った
わかるのは本人だけ

子ども2人の最後もよくわからない
最後のシーンを現実と捉えればいいのか
はたまた来世と捉えればいいのか

是枝監督の作品をみると画角への強いこだわりを感じる
今回はゲリラ豪雨の中、大人2人が廃電車内に子供らがいるか探すシーンにそれを感じた
横に倒れて泥雨に打たれる廃電車の窓から中を見ようとする大人2人を車窓内から見上げた視点で撮影されたシーン まるで子供たちが車内から車窓に打ちつける泥雨を必死にかき分けている大人を見上げているかのような視点で、子どもたちがいるという期待を一層高めた撮り方だと思う