まず言いたい。タイトルのセンス。
「怪物は誰なのか」という洗脳から物語が進んでいたことに見終わって気づく。
その見る側の視点を、タイトルのみで怪物を探させるという、一つの方向性に仕向けている。
その洗脳があるからこそ、目からウロコの展開になっていく。
また、「怪物」というキーワードから色々な立場の怪物を示唆するのも凄い。
いやー、脱帽。
そして是枝監督の世界観。
問題提起なのか、はたまた悲しい事実や不幸の重なりを描いたのか…
最後は二つの可能性も持たせつつ終わらせる。
真実を知る過程の中、途中の気付きからは少し違和感を覚えつつも、ある意味どんでん返しのようなやられた感がある引き込まれていく映画。
序盤からグッと安藤サクラの母感にやられました。
