子どもの世界を生きていく処世術って
きっと自分にもあったはずだし
嘘もたくさんついてきたし
親が嫌いだったわけではないけど全部を話せたわけではないし
何が好きで何が嫌いかもよくわからないし
特別になりたいようななりたくないような
曖昧な世界で生きてきた経験があったのに
大人の立場になって
「子どものため」という大義とエゴは致し方なくも強まって
経験を活かしたつもりで自分の世界観を子どもに伝えて世界を広げた気になって
愛するが故に視野は狭くなってしまって
などといろいろ感傷に浸ってしまいました
誰しもが誰かの視点からは「怪物」になりえるのでしょう
明るくも悲しいラストまで
坂本龍一さんの音楽と併せてとても良かったです