KeitaAndo

怪物のKeitaAndoのネタバレレビュー・内容・結末

怪物(2023年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます


"親しい者の死を受け入れることは、宇宙を一周、経巡るほどに時間がかかる。"
銀河鉄道の夜


結末に関してだけ考察。

俺はミナトは1人で電車に入ったと思ってる。シャワーからのトンネルは、トンネル自体があの世の隠喩だし(小説雪国とか)。
そもそも"炎"ヨリは水に弱いから、、。

シャワーですでにヨリは亡くなってると思う。
次の日までシャワーで動かないことはないし、そもそも家にミナトが入った時の撮り方があえて手ブレ(映画だと緊迫したシーンに多様)だし。
あんなにぐったりしてたのに、
次のシーンで走れる訳ない、くらいの
ヒントを監督は馬鹿じゃないのであえて
示している。

悲観したミナトは1人で電車に向かい、
(なのでトンネルシーンは半分妄想)
電車がひっくり返り失神。
ぐったりしてるのを瑛太と安藤サクラが見つけた。
気を失ってるミナトは夢の中で、
ヨリに生まれ変わったと言ってるが、
ヨリは変わってないと言って、
お前は死んでないよと言ってるカンパネルラのメタファーだと思った。
ミナトはジョバンニ。電車だし。。


続きがあるなら、線路に走りだしたあたりで瑛太にミナトは目を覚まさせられると思う。
あの独特なカモフラのカッパも電車開けたときにミナトしかいないことを、暗い中でも提示できる小道具。

ヨリの親父は酔っぱらってるところを
虐待死で逮捕。
KeitaAndo

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