映画
ミステリと言う勿れ
監督 松山博昭
脚本 相沢友子
原作 田村由美
製作 草ヶ谷大輔
野﨑理
谷鹿夏希
製作総指揮 臼井裕詞
出演者 菅田将暉
松下洸平
町田啓太
原菜乃華
萩原利久
鈴木保奈美
滝藤賢一
でんでん
野間口徹
松坂慶子
松嶋菜々子
伊藤沙莉
尾上松也
筒井道隆
永山瑛太
角野卓造
段田安則
柴咲コウ
音楽 Ken Arai
主題歌 King Gnu 「硝子窓」
撮影 斑目重友
編集 平川正治
制作会社 オフィスクレッシェンド
製作会社 フジテレビジョン
小学館
トップコート
東宝
FNS27社
配給 東宝
公開 日本の旗 2023年9月15日
上映時間 128分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 48億円[119]
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上記テレビドラマの劇場版として制作・公開された。原作コミックス2 - 4巻で展開される通称「広島編」が原作[出典 14]。2023年9月15日に公開された[3]。
登場人物（映画）
久能整（くのう ととのう）
演 - 菅田将暉[出典 15]
主人公。
狩集汐路（かりあつまり しおじ）
演 - 原菜乃華[出典 16]（幼少期：川田秋妃[122]）
ヒロイン。狩集家の遺産相続候補者の1人[122]。整を遺産相続事件に巻き込んでいく高校生[122]。
車坂朝晴（くるまざか あさはる）
演 - 松下洸平[出典 17]
狩集家お付きの弁護士の孫であり、自身も弁護士を目指している[122]。汐路の初恋の相手[122]。
狩集理紀之助（かりあつまり りきのすけ）
演 - 町田啓太[出典 18]
臨床検査技師[122]。汐路、ゆらのいとこで、狩集家の遺産相続候補者の1人[122]。
波々壁新音（ははかべ ねお）
演 - 萩原利久[出典 19]
サラリーマン[122]。汐路、ゆら、理紀之助のいとこで、同じく狩集家の遺産相続候補者の1人[122]。
赤峰ゆら（あかみね ゆら）
演 - 柴咲コウ[出典 20]
汐路のいとこで、狩集家の遺産相続候補者の1人[122]。専業主婦[122]。
狩集ななえ（かりあつまり ななえ）
演 - 鈴木保奈美[出典 21]
汐路の母[122]。
狩集弥（かりあつまり わたる）
演 - 滝藤賢一[出典 22]
汐路の父[122]。8年前に交通事故死している[122]。
赤峰一平（あかみね いっぺい）
演 - 野間口徹[出典 23]
ゆらの夫。
鯉沼鞠子（こいぬま まりこ）
演 - 松坂慶子[出典 24]
汐路たちの亡くなった祖父・幸長のいとこ[122]。
真壁軍司（まかべ ぐんじ）
演 - 角野卓造[出典 25]
狩集家の顧問税理士[122]。
車坂義家（くるまざか よしいえ）
演 - 段田安則[出典 26]
狩集家の顧問弁護士[122]。朝晴の祖父[122]。
志波一巳（しば かずみ）
演 - でんでん[出典 27]
広島県警の刑事[122]。8年前の交通事故を担当[122]。
犬堂我路（いぬどう がろ）
演 - 永山瑛太[出典 28]
ある事件で整と出会った謎の青年[122]。汐路に整を紹介する[122]。
青砥成昭（あおと なりあき）
演 - 筒井道隆[出典 29]
池本優人（いけもと ゆうと）
演 - 尾上松也[出典 30]
風呂光聖子（ふろみつ せいこ）
演 - 伊藤沙莉[出典 31]
大隣警察署一係で唯一の女性巡査[122]。
赤峰幸（あかみね さち）
演 - 秋山加奈
赤峰ゆらの娘[122]。
役名不明
演 - 岩橋道子
波々壁新音の母。故人。
役名不明
演 - 大鷹明良
赤峰ゆらの父。
君原奈津子（きみはら なつこ）
演 - 松嶋菜々子
パワーストーンアクセサリーデザイナー。幕末に現在の狩集家が家を乗っ取った際に使用人達によって逃され唯一生き延びた少女（当主の一人娘）の子孫であり、狩集家の正統な末裔[122]。
宮島焼の窯元
演 - 木場勝己
忠敬の蔵にあった宮島焼を偽物と判断する。弥達も訪れていた。
狩集幸長（かりあつまり ゆきなが）
演 - 石橋蓮司（写真出演）
汐路たちの祖父[122]。故人。遺言書で汐路たちにお題を出す[122]。
宝田完次（たからだ かんじ）
演 - ダンディ坂野
鯉沼鞠子の弟[122]。物語のカギとなる。
『鬼の集』を上演した劇団主宰者[122]
演 - 春風亭昇太
『鬼の集』朗読劇ナレーション[126]
演 - 松本若菜（声の出演）[126][127]。
スタッフ（映画）
原作 - 田村由美『ミステリと言う勿れ』（小学館『月刊フラワーズ』連載中）
脚本 - 相沢友子[128]
音楽 - Ken Arai[128]
主題歌 - King Gnu「硝子窓」（ソニー・ミュージックレーベルズ）[129]
挿入歌 - King Gnu「カメレオン」（ソニー・ミュージックレーベルズ）
監督 - 松山博昭[出典 32]
製作 - 大多亮、沢辺伸政、渡邊万由美、市川南[130]
製作統括 - 臼井裕詞[130]
プロデューサー - 草ヶ谷大輔、野﨑理、谷鹿夏希[出典 33]
Co.プロデューサー - 大澤恵[130]
撮影 - 斑目重友[130]
照明 - 清水智[130]
録音 - 武進[130]
美術 - 棈木陽次、宮川卓也[130]
装飾 - 松下利秀[130]
編集 - 平川正治[130]
選曲 - 近藤隆史[130]
音響効果 - 壁谷貴弘[130]
VFXスーパーバイザー - 野崎宏二[130]
記録 - 堤眞理子[130]
監督補 - 品田俊介[130]
助監督 - 東條政利[130]
制作担当 - 竹井政章[130]
製作 - フジテレビジョン、小学館、トップコート、東宝、FNS27社
制作プロダクション - オフィスクレッシェンド[130]
配給 - 東宝[130]
制作
草ヶ谷プロデューサーによると、ドラマ終了を経て、映画化の際に、原作者の田村由美、主演の菅田将暉と何度も打ち合わせを重ね、今この時代に今作を制作する意義を改めて話しあったと言う[131]。 映画のストーリーは菅田将暉らと原作のどの部分を使うかをあらかじめ綿密に話し合った。また原作者の田村が映画版での新規のセリフや整が話すエピソードを書き下ろし、撮影現場に何度も訪れたり、台本にもさまざまなアイデアを出しており[53]、松山監督も「田村先生と一緒に作品を作ったという感覚がある」と語っている。
田村は、広島の歴史背景やロケーションの素晴らしさから、広島は描いてみたい土地だった[132]。30年来の友人である声優の佐々木望から[12]、『カープ預金』など、細かい古里への思い（自慢）を度々聞き[133]、お土産を貰ったりするうち、広島が段々好きになっていった[出典 34]。2018年に広島へ2度取材に訪れ、厳島に行き、厳島神社で夜遅くまで潮が引くのを眺め、厳島神社の大鳥居まで海を歩いて行った体験はとてつもなく荘厳で神秘的で、大鳥居を出したいというのが創作の原動力になった[133]。
『ミステリと言う勿れ』は毎回違うシチュエーションにしたいという考えで[133]、広島編を考えたとき、「よし、今回は遺産相続殺人事件だ」と思い付き[133]、原作の2～4巻で広島を登場させた[133]。「現地で見聞きしたもの、感じたことの一つ一つが、自然と作品に現れたんだと思います」と話している[132]。田村にとっても広島編は思い入れの強いエピソードだった[出典 35]。
原作漫画を読んでいた菅田将暉は、漫画では広島編が終わったぐらいのタイミングで出演オファーを受け[出典 36]、乾く前のセメントに子どもを例えた件が強く心に刺さり[出典 37]、広島編をやりたくてオファーを受けた[出典 38]。 血族という日本人ならではの繋がりを描いた広島編は[135]、原作ファンの間でもひときわ人気が高く[出典 39]、菅田も『ミステリと言う勿れ』という作品の良さが詰まっていると考え[135]、映像化を待ち望んだエピソードだった[出典 40]。
しかし、広島編だけで6時間ぐらいかかるなど尺の問題や[140]、広島編は他のエピソードとはちょっと違う空気感や温度感があり[134]、フジテレビの『月9』枠には合わないかもしれない等の問題があり[出典 41]、テレビドラマでは広島編の映画化を見越して飛ばされる形になった[出典 42]。演出の松山博昭も広島編が好きで、映画化にあたり、菅田とのディスカッションで「広島編が良いよね」という話になった[出典 43]。菅田としても「広島編をやらないと終われない」という気持ちだったという[134]。
キャスティング
キーマンの一人となる狩集汐路役のキャスティングは、オーディションを6日間行い、多くの俳優に会った[142]。原菜乃華は、松山監督らが思っていた汐路のイメージに一番近かったという理由で選ばれた[142]。原も大好きな作品で「いつか自分もこの作品に出られるような、お芝居のちゃんとできる役者さんになりたい」と目標にしてきたという[出典 44]。物心ついたときからずっとロングヘアだった髪も汐路のイメージに合わせて30センチばっさり切った[144]。普段はオーディションに落ちてもへこたれないタイプだと言うが、「今回は落ちたら半年は寝込むかもしれない…っ」というくらいこの役に懸けていたと話している[144]。松山監督は「明るさの裏に傷や悲しみを背負っている難しい人物像を表現できる方でした」と評している[142]。
メインキャストで広島弁を話すのは、狩集理紀之助役の町田啓太と、波々壁新音役の萩原利久の二人だけだが[出典 45]、萩原は方言が苦手で[出典 46]、エンドロールで広島弁指導としてクレジットされ[130]、本作では刑事役としても出演する小豆畑雅一と二人三脚で習得を重ね[出典 47]、撮影前からひたすら繰り返し広島弁を練習したという[出典 48]。自身でも「何とか形になっていると思います」と話すように[146]、その甲斐あって『孤狼の血』ばりの強烈な広島弁を話す[出典 49]。
撮影
2022年12月、クランクイン[出典 50]。撮影は2022年12月～2023年2月[出典 51]。テレビドラマの撮影時は、コロナ禍もあってスケジュールや場所の制約もあり、みんなで話し合っての撮影は出来なかったが[出典 52]、映画版の撮影時はコロナの若干の落ち着きもあり[135]、地方ロケで撮影も比較的ゆったりで、出演者同志で密にコミュニケーションも取れ[135]、多くの場面で出演者同志のディスカッションがあり、その場でセリフの修正なども行われた[135]。撮影終了後にはみんなで食事に行けたりし、出演者同士で仲良くなれたという[出典 53]。
ロケ地
広島県
広島市
広島県立美術館[出典 54]
広島電鉄路面電車[出典 55]
広島電鉄650形電車[141]
広島平和記念公園[出典 56]
広電西広島駅[出典 57]（キービジュアルのみ）
廿日市市
厳島[出典 58]
宮島口宮島焼窯元対厳堂[出典 59]
東広島市
東広島駅[出典 60]
岡山県
倉敷市
旧野崎家住宅[出典 61]
沙美海水浴場
鷲羽山公園線[136]
群馬県
前橋市
臨江閣[160]
甘楽郡甘楽町
楽山園[出典 62]
神奈川県
横浜市中区
三渓園[出典 63]
厚木市
七沢温泉元湯玉川館[160]
千葉県
我孫子市
旧井上家住宅[出典 64]
東京都
足立区
コインランドリー青い木[出典 65]
シルビア 西新井店[出典 66]
美術
劇中の大半を占める狩集家の屋敷は、岡山県倉敷市の旧野崎家住宅で、玄関、広間、整の部屋、廊下の一部が撮影に使われた[出典 67]。2階の部屋は群馬県前橋市の臨江閣[160]、風呂は神奈川県厚木市七沢温泉の元湯玉川館[160]。階段や廊下の一部、台所、テーブルのある部屋、居間は野崎家の邸内に合わせたセットが、フジテレビ湾岸スタジオに作られた[出典 68]。
また、狩集家の広大な庭は、群馬県甘楽郡甘楽町の楽山園と神奈川県横浜市の三渓園を合わせたもので[出典 69]、蔵は千葉県我孫子市の旧井上家住宅にある2つの蔵をCGで4つに見せている[出典 70]。蔵の中は湾岸スタジオに建設されたセットである[出典 71]。
整のセリフにあるように、本作は『犬神家の一族』へのオマージュでもある[160]。これら美術を担当した棈木陽次は、犬神家の一族のテレビドラマ版に2回関わったことがあった[160]。
以上Wikipediaから引用
