前半が特に大好き。こんなに一般人も一般人も感じの人たちの微妙な違和感とか、会話の不一致とかが生々しく出ている映画も珍しいのではないだろうか。 私誕生日なんですよと言う彼女の最大限の説得が何とも言えない違和感面白い。 なんとなくあの街が自分の生まれた八千代市村上にすごい似ていて、親近感が湧く。ああいう人たちがいっぱいいたのかなぁと思う。 何も起こらないことが多いのだが、特に1回目は起こるのか起こらないのかというある種の緊迫感によって見続けられる構成になっている。カメラもどっちの人を追いかけるんだろうみたいな緊迫感もある。 中盤からいわゆる映画でよくある話が、すなわち一般的にはあまりそこまで起こることではない類のこと、少し劇的な事が起こってからちょっと普通の映画になってしまったのが惜しい。
