ピクサー68作目。長編27作目。
原題:『Elemental』
火、水、土、風の4つのエレメントが暮らすエレメントシティでは4種の人種がそれぞれのコミュニティを築いていた。ファイヤーシティで暮らす移民二世のエンバーは両親の家業を継ぎ、伝統を守ることが自分にとっての幸せなのだと言い聞かせながら毎日をおくっていた。ある日水道局の水族のウェイドと出会ったエンバーは父の影響から最初は水族に嫌悪感を覚えるも次第にそれが偏見であることに気が付き2人は惹かれあっていく。今まてま交わるはずのなかった火と水の禁断の恋が始まるのであった....
ピクサーによる現代版ロミオとジュリエット。エレメントをそれぞれの人種のメタファーとした人種共生映画。説教臭さが無く本当に心温まる映画だった。火のコミュニティはチャイナタウンを思わせる中国系であり、水は欧米人。それぞれに偏見がある中、ひとつの街で共に生きていくというのは移民の国アメリカの感覚を強く反映しているのだと思う。