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マイ・エレメントのきのレビュー・感想・評価

マイ・エレメント(2023年製作の映画)
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『マイ・エレメント』(ピーター・ソン)、エレメント・シティという街そのものの歴史が感じられて冒頭のエレメント・シティ説明部分がたいへんおもしろい でも火🔥であるエンバーはちいさいころ、展示されてる花を火属性だからという理由でいれてもらえなかったというエピソードに、文化的なものや教育的なものがいかに特権なのか、街そのものの構図は社会と密接に関わるというのも浮き彫りになっていたとおもうし、水属性のウェイドが特権階級であるがゆえに言動でエンバーを傷つけるみたいなマイクロアグレッションも盛り込まれてた。でも既存の価値や階級というものがぬぐえないものだったとして、個人のちからでは途方もないほど大きなものを変えようとするときに、じゃあどうする?というミクロな個人に対するはなしだったようにも思えて。ウェイドが、みたかった花をみせてもらえなかった話をするエンバーにたいして、「それは怖かったね」と言えるやさしさは、どこから来るのかとか。
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