Fumi

マイ・エレメントのFumiのレビュー・感想・評価

マイ・エレメント(2023年製作の映画)
4.7
エレメントシティのビジュアルからもう心が惹かれていた。
火の元素と水の元素は相容れることは出来ない、そういう固定観念や差別意識なんかは現実の世界とも通じるところ。
エンバーの親の期待に応えたいという気持ちや、敷かれたレールの上で自分の本当にやりたいこととの間で葛藤する気持ちは共感する人も多いはず。
そこでウェイドという、泣き虫だけどどこまでも誠実で全てを肯定してくれる存在と出会う。彼のキャラクターが家族含め本当に良かった。

自分のことを大切にしてくれる身近な存在って、どこかでその優しさに甘えて疎かにしてしまいがちだけど、それも当たり前じゃないんだって、周りの本当に大好きな人を大事にしていかなきゃなって改めてハッとさせられたなぁ。
ピクサー作品はどこまでもパーソナルな部分を刺してくるね…

ラウヴの曲も世界観にピッタリだし、Superflyの曲も歌詞が良すぎて気付けば最後まで涙が溢れ出ていた。
愛する人を抱きしめよう。やさしい気持ちで。
Fumi

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