ピクサー最新作は結構王道もののロミジュリストーリー。『エブエブ』を始めとして最近は移民2世のストーリーがトレンドになってるな〜。
とにかく映像部分がメチャメチャ綺麗。炎のエンバーと水のウェイドなど、登場人物たちの感情の変化に合わせてヌメヌメと動くアニメーションがピクサー・ディズニーのマンパワーを感じさせる部分で素晴らしい！ちょっとジブリ映画からもインスピレーションを得たのかもって思ったりして。
ただストーリーはなんとなく観たことがあるなぁという感じで、色々な民族が住む街といえば『ズートピア』だし、感情の変化を題材にしたといえば『インサイド・ヘッド』がある。やはり『ズートピア』が凄すぎたというのもあるけど、この作品では火・水・風・木のそれぞれの民族がどういうパワーバランスになっているのかがいまいち分からないし、ほとんど水と火しか出てこないので背景の描き方は弱いかなと感じる。
ただ女性が怒りっぽくて、男性が涙脆いという現代的なロミジュリストーリーは面白かったから、気軽に見れる感じで良かった。普通こういうロミジュリストーリーだと出自の違いが壁になるけど、この作品は感情のセルフコントロールが鍵になっている所なんかは現代的なラブストーリーと感じる。
まさに現代アメリカに住む移民2世・3世のストーリー。自分の長所と短所、そして他人の長所と短所と上手く付き合っていこ！シンプル！
