個人的にピクサーはパーソナルなテーマをとんでもない天才達が計算し尽くしてエンタメとして表現してる、ていうイメージだったけど、今作は特にそれを強く感じた。
ちょっと無機質なぐらいよくできてるけど、その根底にパッションがある感じ…？
エレメント達の生活や、それぞれの特技に関する描写、いろんな特性がある人達が住んでいる街の表現を観てるだけで楽しい。
ズートピアを思い出してワクワクした。
ちょっとテーマが前面に押し出されすぎていて正直好みなバランスとは言えなかったけど、それでもグッと来るシーンは多かった。
でも怒りっぽい性格は、それ自体が悪いのではなく、なぜ自分が怒ってるか、何が嫌なのかを認識できてないことが問題、ていう風に描かれて、すごく優しい解釈だしハッとさせられた。
エンバーが父の跡を継ぎたくない、て言うのが少し唐突で、その違和感が最後まで拭えなかった。
でもラストはものすごく良かった。
あと劇中に出てくるめんどくさい客の感じが全てリアルですごいイラッとしちゃった。すごい解像度。
