松長もんど

荒野に生きるの松長もんどのレビュー・感想・評価

荒野に生きる(1971年製作の映画)
3.9
人間の生命力。人間讃歌。
名作『バニシング・ポイント (1971)』に次ぐ作品ということでプレッシャーもあっただろうに、「荒野に取り残されたひとり男の物語」なんて、地味で攻めた作品を撮ってしまうリチャード・C・サラフィアン監督にアッパレ。

バニシング・ポイントでは我が為に生きるコワルスキーを、本作では我が子の為に生きるザックを映し出す。どちらにせよ美しき男の生き様を見事に描いた作品。フラッシュバックとザックの幻想もまた美しい。