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その夜の侍のmkのレビュー・感想・評価

その夜の侍(2012年製作の映画)
4.7
登場人物の唐突な行動だったり、あまり多くない台詞からにじみ出てくる不器用さや虚無感だったり、そういう細やかな部分から独特のじっとりとした不協和音が生み出される。
行動こそ突飛だけど、その動機はあまりにも普遍的で人間らしい感情。だからこそこんなに変な人たちなのにみんな愛おしい。
堺雅人と山田孝之、正反対な方向に真っ直ぐすぎる二人が起こした静かなビッグバンみたいな映画でした。汚なすぎて逆に純粋になっちゃった、みたいな。
凄まじかった。素晴らしかった。
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