折光

ウルトラマンデッカー最終章 旅立ちの彼方へ…の折光のレビュー・感想・評価

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テレビシリーズがスフィアによる地球支配を現実のコロナ禍に重ね合わせてみる作品だとしたら、本作はコロナ禍が終わって次のステップへと進む今の希望と、同時に抱えてしまう不安を描いた作品だと思う。そうした世相を感じることが出来て尚且つポジティブなメッセージを受け取れる部分は好き。新キャラのウルトラマンディナスも最近いそうでいなかった部分(ウルトラウーマンじゃない女戦士、主人公のプロトタイプ(?)、歴代要素は怪獣能力メイン)をピンポイントでついてきてるようでオタク心を誘う。
ただ、個人的に最推しのダイナについてちょっと解釈違いがあったのは残念。アスカは「自分の為に戦わない」戦士じゃないから……。前へ進む為とか、君だけを守りたいとか、そういう行動原理で戦う、良い意味で自分を大切にしてるヒーローだから……。

次のウルトラマンは結構硬派でリアルなSFを目指す感じなんですかね。ウルサマが終わる頃にはすっかり息切れしてて悪い意味で「いつもの」になってないことを祈ります。最後まで貫いて欲しい。
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