まぬままおま

ペットショップのまぬままおまのレビュー・感想・評価

ペットショップ(2022年製作の映画)
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芦原健介監督作品。

町役場で生活保護の受給手続きを担当する職員。労働に対する不毛さから退職しようとするが、上司に「保護」してもらう。ペットとして。

彼をペットにするマダムは、彼にピアノという芸を習わせる。だがその理由も分からないしー息子(?)がピアノを弾いていて、彼がいなくなってしまったから?ー、いきなり人前で演奏させる理由も分からない。その理由のなさがとてもこわい。さらに一度の失敗で転売するのも恐ろしいし、不条理の極みだ。

転売後として、戦場に送り出すというシチュエーションは突飛だし、そのぶっ飛び加減も面白い。

私たちはペットになることを欲望しながらも、懸命に人間であり続けなければいけないのかもしれませんね。