途中まではリアリティラインがどの辺にあるのか分からず戸惑ったが、家族で高齢という設定もあって、変な居心地の悪さを感じながら見ていた。
世界観の設定が分かってからは引き込まれて、逃げ場のない田舎町でもっと狂った不条理を見せてくれーと思いながら見ていた。
家畜として肥やされる豚、後半に映る間引かれた盆栽、人の助けになりたい看護師と実家の跡を継いだ農家の息子。幸せの質量保存の法則。
寓話的な世界で選択を迫られる点で『聖なる鹿殺し』を思い出した。『現実を受け入れるべく夢を見る』的な謎行動アンサンブルのアップグレード版もあった。