tunic

母と娘のtunicのレビュー・感想・評価

母と娘(1961年製作の映画)
5.0
月丘夢路が金勘定する手つき、ぐっとハイボールを飲み干し氷で首元を冷やす姿に見惚れる。さすが女のプロ。それぞれが幸せであれば一緒に暮らさなくてもいい。とっておきのお酒で乾杯する母と娘。金がつなぐ縁というものをこんなにポジティブに描いている映画、初めてかも知れない。

ある金について鰐淵晴子の姉が「一家5人が半年くらせる金額」と言うんだけど、ばあやの浦辺粂子もちゃんと家族の頭数に入れてるのがわかる、さりげないけどよい描写。屋台で売る松虫の値段といい、奢り奢られのやりとりといい、なにかっつーと金の話ばかりなんだよこの映画。でもそこがいい。

2021.7.28
tunic

tunic