水関連は霊感商法が多い印象だが、霊感商法の宗教とも紙一重だからあながち間違ってないのかもしれない。さて、本作、2011年の地震をきっかけに崩れたある家庭を描くどこにでも有りそうな物語。だが、中々扱わないテーマかもしれない。冒頭の旦那のイビキのシーンは人のこと言えないので身につまされた。そして、主人公の旦那の蒸発からの帰宅の受け入れ、息子の容赦、ある事で揉めたハズが、表向き後を引いてない様は、意外と家族に有りがちな姿かも。物凄く揉めるものの関係解消は相当ハードルが高いという点は家族ならではの縛りかも。しかし、主人公の細かい復讐はそれぐらい当たり前という設定からではなく、何気無い、普通の状態で描いて欲しかった。例えばイビキのお返しとか。多彩な出演者の中で、磯村勇斗が割りかし頼りになり良かった。中年女性の奇行は息子なれど止められず、宗教、鼠講、最近だと韓流にはまったり、と、様々だが、全て身内で見てきただけによく分かる。母親を評して彼女へ伝えていたのはナイス。
