小さいときに住んでいた家の近くに1日中爆音で音楽を流し続ける古びた家があって、怖くて近寄れなくて、変人が住んでいるに違いないと思っていた記憶が、この映画を観て呼び起こされた。
家族が悲惨な崩壊をしていく様ではなく、予期せずしてもう一度食卓を囲む事になる再会にフォーカスするというズラしも面白いし、もはや家族は元には戻れず、結局は別々の人間だよなと悟ったような達観のフラメンコは清々しかった。
筒井真理子の光石研をゴミのように見つめる視線が面白かったし、木野花が言った「あんたストレートに差別するね」がなんか残った。
