AAAさんの映画レビュー・感想・評価

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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.3

女性の家庭からの解放と自由の獲得には大きな痛みが伴うけれども、2人がどこまでも突っ走っていく姿は最高。

若き無名時代のブラピはとても魅力的で、テルマが恐らく初めて自分の意思で男を選び、素敵な体験をし
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.8

夫婦の社会的成功の格差や、息子の視力障害の事件への責任、家事の分担による時間の不平等など、単純に落下した事だけでなく、これらの出来事も含めて家族の落下を解剖していく物語。

作中で法律用語が一切出て来
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アインシュタインと原爆(2024年製作の映画)

3.5

科学は神の存在を解き明かすために発展し、神の力とも言える原爆を生み出してしまった。

そしてアインシュタインは人類に倫理的な成長を期待して死んでいった。

アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)

3.7

高齢者に対する風刺を効かせまくった作品。

ロメロが教会からの依頼で教育映画として製作した本作だが、上映は中止になりロメロのフィルモグラフィーにもこの作品の名前が入ることはなかった。死後にフィルムが見
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もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

3.5

時を戻してまで一緒にいたい人かと言われたらそうでもない男たちなのに、それでも1人よりはマシという考え方にいまいち共感できなかった。

それでもぶっ飛んだクライマックスは見応えがあった。

Saltburn(2023年製作の映画)

3.8

「愚行録」のような伝統ある学校のスクールカーストものかと思いきや、その先にある権力そのものの乗っ取りという大胆で突拍子もない物語へと発展していった。

バリー・コーガンが出ているだけで常に不穏な空気が
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なくもんか(2009年製作の映画)

3.4

笑いの要素として挙げられていた「不幸」が最後に漫才で披露されたが、笑える仕様にはあまりなっていなかった。

本当に笑った姿を見たことがないからその仮面を剥ぎたいという思いが最後に叶えられるのかと思った
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.6

悪夢がひっきりなしに訪れるおそれの巡礼。

母親が子どもに対して無償の愛を注ぎ続ける事への美徳や正義感に疑問を呈する作品で、自分はどうだろうかと、ボー目線でも母親目線でも万人に突きつける内容になってい
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ゴーストライター(2010年製作の映画)

3.6

物語のオチは酷くて退屈なものだったけど、迫り来るわかりやすい恐怖演出で主人公の心情を見せることなく、「イニシェリン島の精霊」を彷彿とさせる徹底した曇天の空が主人公の心情を常に表現していた。

マサチュ
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

3.8

ジャームッシュの代名詞

取り止めのない会話をただぼーっと聞いていたらいつのまにか日常を忘れていた。
今日この映画観れてよかった。

カイジ 人生逆転ゲーム(2009年製作の映画)

3.5

ザワザワの効果音が原作へのリスペクトを感じて良かった。

福本伸行も出演しており、映像化への前向きな姿勢が感じられた。
こんな時代だからこその発見。

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

3.9

少年たちが冒険に出る瞬間は本当にワクワクした。まさに和製スタンドバイミー

「またね」と言い合う姿や竹原ピストルに泣きつく姿は本当にグッとくる。

2人が仲違いをする瞬間は「close」を彷彿として余
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神さまの言うとおり(2014年製作の映画)

2.8

冒頭のだるまさんが転んだはスリリングで突拍子もなくて、いきなり観客もデスゲームに放り込まれた感じがあったからワクワクしたけど、もはやそこで終わって良かった。

彼らはゲームを乗り越える中で何を手にし、
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パズル(2013年製作の映画)

2.6

若者の痛みを知らぬが故の狂気を描いた作品。

ずっと誰の視点で何を観たら良いのかが不明。

イグアナがねずみを丸呑みするところが唯一の見所だった。

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.8

再見。

キューブリックへの敬愛がとにかく込められている。

これまでも不条理の中に生まれる皮肉を描いてきたが、今回は何故そうなるのかが一切わからずに、ただ何も抵抗出来ずにその不条理に飲み込まれていく
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愛なのに(2021年製作の映画)

3.5

中島歩の何考えてるかわからないクールな感じとそのギャップが上手くいかされていた。

エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

3.8

フリをする事で体裁を保っている人々がそのキャラクターに固執するのではなく、きちんと揺れ動く。

ウディ・アレンの様な軽い作風でありながら、そのフリが台湾という国の中国に対する関わり方や政治のあり方みた
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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

3.7

再見。

改めて観てみて、ヨルゴス・ランティモスの作品は管理者とそのルールに従うもの、そしてそこからの脱却という流れがルールとしてある気がした。

無機質な性描写はこの頃から健在で、舐めたら何かが与え
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

身体の成長に食べ物が必要なように、心の成長には他者との関係や社会経験が必要不可欠になる。

動物としての根源的な欲求に理性で蓋をして、他者に配慮し、社会の仕組みを学ぶ事で成長していくが、それは本当に成
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ザ・ハント(2020年製作の映画)

3.3

気分が乗らなくてあんまりちゃんと見れなかった。

アメリカの政権に対する批判が前に出過ぎている気がした。
人間狩りを始める理由もクビになってヤケになっている感じだったし、お金持ちなりの苦悩的なところは
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ロブスター(2015年製作の映画)

4.0

再見

独身は寂しいけど結婚も縛られるという終わりなき論争をシニカルに描く本作。

ホテルの支配人がどうなったかとか、鼻血を出すカップルがどうなったなど、その後を一切見せずに観客に委ねるという意地悪な
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世田谷ラブストーリー(2015年製作の映画)

2.9

人間味のない2人の30分にわたる駆け引き。

世田谷ラブストーリーというタイトルなのに、実際の駅名や地名ではなく架空のものにする理由とかもよくわからなかった。

MISS OSAKA ミス・オオサカ(2019年製作の映画)

3.3

外国人が切り取る日本はどこかエキゾチックな雰囲気が漂ってその場所に普段いるはずなのに違う場所に見える。

日本は全てが叶う可能性の国というとんでもない謳い文句でオオサカが語られていたが、浦島太郎の様に
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謝肉祭まで(2021年製作の映画)

3.0

この世界観を観客と一緒になって体感する人物が不在だったことで自分とは関係のない倫理観を持った人の話だ。と距離を置いてしまった。

世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)

3.2

主人公の周囲に死がありすぎて、それを小林武史の音楽がわざとらしく助長する。

寿命を伸ばすために世界から物を消していくという発想は面白いんだけど、あまりにもわかりやすく説明的にモチーフが登場しすぎて個
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ファルコン・レイク(2022年製作の映画)

4.0

16mmフィルムの淡い映像が思春期の微妙な時期の少年を鮮烈に映し出した。

未体験の性への憧れや、湖に出没する幽霊譚など、生と死が身近にあることを知って少年が成長する物語だが、終わり方でこの映画のテイ
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1秒先の彼(2023年製作の映画)

3.5

台湾の本家を未見で観た。
本家とは違って性別を入れ替えているらしい。

止まっていたのは全員同じなのだから、岡田将生だけ日曜日がなかった理由がよくわからないまま終わった。

動き出した人々はあのままも
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オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

3.7

再見。

函館という地方都市の閉塞感がこの映画全体に寂しさを漂わせて、冒頭のオダギリジョーが空っぽの部屋で海の向こうの灯台の灯りを頼りにビールを飲むシーンは観ているこっちまで孤独な寂しさを思い出した。
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苦役列車(2012年製作の映画)

4.0

どこまでいってもクズな森山未來。
世間へのやり切れなさとか、性衝動とか不満が突発的に爆発してしまう感じとか誰にでもある人の暗部を全面的に出して生きている北町くんを完全に見捨てる事が出来ない。

マキタ
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.9

紅をちゃんと聴こうと思える作品で、
綾野剛と聡美くんの関係性が徐々に深まっていく様子に得たいの知れぬほっこりする感情が沸いた。

ヤクザのカラオケ大会と合唱コンクールに挑む中学生の邂逅自体がもはやファ
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.6

大災害時に奇跡的に立っていたアパートで巻き起こる、パニックディザスター映画の皮を被った階級社会を炙り出す作品。

アパートの住人以外はゴキブリ呼ばわりをされて、余裕がなくなったからこそ明確になる民族意
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シュレック(2001年製作の映画)

3.7

小さい頃に観たのと、アイアムレジェンドでウィルスミスが丸暗記してた映画の印象が強かった。

ルッキズムを真っ向から揶揄する作品で、ありとあらゆるお決まりに対してメタ的に扱う演出が散りばめられたお茶目な
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雪山の絆(2023年製作の映画)

3.9

友人の死の上に自分の生があって、生き残った側も死ぬよりも辛い思いを強いられる。

印象的だったのは主人公と思われたナレーションを務めていた人物が生存者ではないという部分。

生き延びた理由はなんなのか
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浮き雲(1996年製作の映画)

3.8

かもめ食堂にも通じるであろう、フィンランドの陰湿な空気の中で不況に喘ぐ夫婦を徹底的に描く。

最後は多幸感に溢れて心から良かったねと思える。

貧困になる日本もこのフィンランドで起こっていた事は決して
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宇宙兄弟#0(2014年製作の映画)

3.5

#0ということでムッタもまだJAXAにすらいない時代。

1番ムッタと日々人の差が大きく開いていたときで、長い宇宙兄弟の中でなぜここを切り取ったのかはよくわからなかった。

単純にアニメ映画化する際に
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.5

狂気から笑いを生む主人公。
ベーコンズの仲野太賀はどこか若林チックで、互いにしかめっ面をしながらネタを書くもの同士惹かれ合うものがあったのだろう。

とはいえ、主人公が何に悩んでいるのかという部分が不
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