AAAさんの映画レビュー・感想・評価

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大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

4.2

教師が後ろを向いている間の生徒たちのうねり、遊園地の謎の遠心力の装置、芝居を見る子供たちの顔、冷たく広い海など印象に残る名場面の数々が13歳のジャン・ピエール・レオのどこへ向かえば良いのかわからない精>>続きを読む

シティーハンター(2024年製作の映画)

3.5

鈴木亮平がこの作品を引っ張って宣伝していくぞという熱量が伝わったので観た。

シティーハンターっていう仕事はそんなに儲かるのかというくらい、めちゃくちゃな家に住んでいる冴羽獠が殺された友人の妹とタッグ
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絶好調(1965年製作の映画)

3.7

1人、森でキャンプを楽しんでいたエテックスが都市生活へのアイロニーたっぷりなキャンプ場に送還される。

動きが全員かわいい。

幸福な結婚記念日(1962年製作の映画)

3.8

テンポよく全てがうまくいかない。
タバコで渋滞の時間経過をやったり、ひまわりで渋滞の中の車をわからせたり、ドタバタした中に細やかな演出がちりばめられている。

(2023年製作の映画)

3.7

障がい者施設で働いている人々にしかわからない内部の葛藤が描かれていたが、これを本当にそこで働く人々が観た時に何を思うのかを知りたいと思った。

「ロストケア」と似たような作品だなと思ったけど、根本的に
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プリシラ(2023年製作の映画)

3.6

世界一幸運な女の子は世界一の孤独を味わう。

ソフィア・コッポラが監督する本作はどうしても彼女のバックボーンもチラつく。
偉大な父親が家にいて取り巻きも多そうだし、それによる孤独をプリシラと重ねていた
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DEATH NOTE デスノート(2006年製作の映画)

3.4

久々に観た。

エンディングがレッチリじゃないのはどうして

大恋愛(1969年製作の映画)

3.8

大が付くほどの恋愛かと言われればそんなことはない。

気弱男が成り行きで結婚し、10年目に若い秘書に恋心が芽生えるという物語で、もっと若い秘書の気持ちとかそういうのも見たかったという思いはありつつ、
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レッド・ロケット(2021年製作の映画)

3.8

クソみたいに自分勝手な男が出てきて、実際にこいつが身近にいたら関わりたくないけど、画面で眺めている分にはずっと見ていられるキャラクター。

自己愛が強くて他人を思いやる気持ちはなくて、どこまでもエゴに
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オオカミの家(2018年製作の映画)

3.8

コマ撮りアニメーションなのに、生まれてから一度も観たことない映像が観れる。

壁の絵が動くと、その場所がまた違う絵で塗られて気の遠くなるような作業を繰り返したんだろう。

でも、塗り直した箇所が残り続
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花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

3.7

どんな構造でどんな間取りかさっぱりわからないアパートの中でほとんどの時間を過ごすけど、ショットの多彩さと絶妙なクローズアップの使い分けで2人の妖艶な空気感がたくさん堪能できる。

それまでの香港映画の
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.5

袖振り合うも多生の縁ということわざをラブストーリーのテーマに持ってきた作品。

12歳、大学生、結婚後とそれぞれの人生のとあるポイントで2人が出会うが、運命のイタズラで一緒になることが出来ない。

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彼方に(2023年製作の映画)

3.4

家族を喪失する瞬間からその後の痛みを味わう短編。

それっぽい音楽を全く入れなければもしかするとリアリティが上がり、感動したかもしれないと感じた。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.7

「メメント」「ダンケルク」「テネット」でも見られた様に得意の時間軸を操る手法を採用している。
今回は3つの時間軸を行き来し、登場人物も多いので、オッペンハイマーの視点以外はモノクロで描くという演出を加
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.1

「世間はビックマックとNIKEで満足してる」という世界に溶け込めないティーンを音楽オタクやエセ現代アーティストの教師など、大人になっても理想の何かにはなれていないけどモラトリアムを過ごしている大人たち>>続きを読む

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.3

伊坂幸太郎の原作を読んでないけど、絶対にこうはなってなさそう。

豪華キャストが新幹線の中で縦横無尽に動き回るカメラの前で大暴れ。

外国人が描く誇張された日本フェチな自分はそこもすごく楽しめたけど映
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シザーハンズ(1990年製作の映画)

4.3

何回観ても色褪せない美しい映画。

今観ると、「哀れなるものたち」にも通じるところがあって、世間を知らないエドワードを通じて、善悪の概念を見る側に突きつける本作。

氷を削った雪が舞うシーンは映画に魔
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世の中にたえて桜のなかりせば(2022年製作の映画)

3.0

宝田明の遺作になった本作。

作品としては、あらすじに書いてあることがそのまま起こるという感じで、それ以外に特筆すべき点が全く見当たらない。

高校生の主人公の進路希望調査はだいたい白紙。

ライズ~コートに輝いた希望(2022年製作の映画)

3.5

ヤニス・アデトクンボの半生を描いた伝記映画。

ギリシャの移民から成り上がるサクセスストーリーだけど、色々と観たい部分が欠落していた。

バスケットが上達していく様も、爪が剥がれるけどテーピングを巻い
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デイ・アフター・トゥモロー(2004年製作の映画)

3.5

金曜ロードショー的なやつでしか観た事なかった。

図書館でジェイクが本を燃やして暖を取るという所しか覚えていなかった。
燃やすなら椅子とかの方が良さそう。

寒さが迫ってくるという表現はこれ以降たくさ
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少女は卒業しない(2023年製作の映画)

3.9

卒業式の前の日〜から始まる物語。チャットモンチーみたいだなと思いながら観ていた。

高校生活をした人なら誰しもが体験する、通常の時間より時空が歪んだ感じがする卒業式周辺の感じが懐かしくて、色んな登場人
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正欲(2023年製作の映画)

3.9

ポリコレが叫ばれる時代に、政治的な正しさとは一体なんなのかという矛盾を突きつける本作。

「チタン」や「クラッシュ」のように性的指向が人以外の人々が抱える苦しみを描いている作品だけど、それらが稲垣吾郎
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恋は光(2022年製作の映画)

4.0

いちご100%で観たかったものが全て詰まっていた。

ズーイー・デシャネルの曲も併せて、「500日のサマー」も彷彿とさせつつ、ちゃんとドキドキする枠組みが考えられた作品だった。

西野七瀬ありきの作品
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ノースハリウッド(2021年製作の映画)

3.7

スケボーと普遍的な高校生の青春。
夢を追いかけるか地元で就職するかの間で揺れ動くありふれた物語だが、各人物造形が綿密に描かれていて、ステレオタイプ的なんだけど思わず見入ってしまった。

友達が成功して
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

3.6

「学校の怪談」と「デスノート」の良いところが出た作品。

サイコパス同士による心理戦も金子修介が手掛けていると思うと懐かしさで面白く見える。

ただ、その読み合いの果てに待ち受けるものが沖縄の貧困や政
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.4

資本主義をわかりやすく風刺する作品。

ミハルは上から下に降りてまた登っていっていたのでは?
パンナコッタを持って行けたとしても伝言の意味とは、そして少女がたどり着けたとしてもその効果とは。

よくわ
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パレード(2024年製作の映画)

3.3

死後の世界に行くまでの中間地点で織りなす人生観の各エピソード。

登場人物が多いため、それぞれの死生観や達観した視点みたいなものが割と簡単でステレオタイプ的に出て来るので特に驚かされたりその考え方に共
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ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

3.3

現実で起こるゲームの世界に魔法界から殴り込み。

ゲームの視聴数が増えていって知名度はあるけど、あんまり尊敬されてない感じとかがいかにもイジってる感じがして露骨だった。

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.3

女性の家庭からの解放と自由の獲得には大きな痛みが伴うけれども、2人がどこまでも突っ走っていく姿は最高。

若き無名時代のブラピはとても魅力的で、テルマが恐らく初めて自分の意思で男を選び、素敵な体験をし
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.8

夫婦の社会的成功の格差や、息子の視力障害の事件への責任、家事の分担による時間の不平等など、単純に落下した事だけでなく、これらの出来事も含めて家族の落下を解剖していく物語。

作中で法律用語が一切出て来
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アインシュタインと原爆(2024年製作の映画)

3.5

科学は神の存在を解き明かすために発展し、神の力とも言える原爆を生み出してしまった。

そしてアインシュタインは人類に倫理的な成長を期待して死んでいった。

アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)

3.7

高齢者に対する風刺を効かせまくった作品。

ロメロが教会からの依頼で教育映画として製作した本作だが、上映は中止になりロメロのフィルモグラフィーにもこの作品の名前が入ることはなかった。死後にフィルムが見
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もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

3.5

時を戻してまで一緒にいたい人かと言われたらそうでもない男たちなのに、それでも1人よりはマシという考え方にいまいち共感できなかった。

それでもぶっ飛んだクライマックスは見応えがあった。

Saltburn(2023年製作の映画)

3.8

「愚行録」のような伝統ある学校のスクールカーストものかと思いきや、その先にある権力そのものの乗っ取りという大胆で突拍子もない物語へと発展していった。

バリー・コーガンが出ているだけで常に不穏な空気が
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なくもんか(2009年製作の映画)

3.4

笑いの要素として挙げられていた「不幸」が最後に漫才で披露されたが、笑える仕様にはあまりなっていなかった。

本当に笑った姿を見たことがないからその仮面を剥ぎたいという思いが最後に叶えられるのかと思った
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