AAAさんの映画レビュー・感想・評価

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キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

3.5

音へのこだわりがものすごく感じられて、映画館で観るべきだと思える作品。

アクション部分もその音によって迫力が増していてハラハラする展開は続くが、最終的に飛信隊が100人で2万の軍勢に横槍を入れる作戦
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異動辞令は音楽隊!(2022年製作の映画)

3.6

熱血刑事が音楽隊に異動になって新たな人生を歩み出す話。

序盤のシリアス刑事話が異動してからのコミカルな人々へのフリになっていてそれも良かった。

音楽フェスで犯人確保の瞬間がバズって警察音楽隊の存続
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フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン(2024年製作の映画)

3.7

アポロ11号は月に行っていないという説を逆手に取った物語。
「ムーンウォーカーズ」を思い出す筋書きだけど、今回はキューブリックではなくスカヨハの知り合いの怪しげなCM監督が担当することに。

お堅いN
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ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

3.9

冒頭のショッピングモールでのカーチェイスで度肝を抜かれて、それ以降はどんな爆発や車がひっくり返ったりしても慣れてしまう。
とんでもなくお金がかかっている。

納税しにいくだけなのに。

これぞアメリカ
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密輸 1970(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

観る気がなかったけど、たまたま観たらとんでもなく傑作だった。

コンゲームの要素を持ちつつ、サメ映画に化けたり、なんかダサい女の人たちのかっけえ話になったり海中バトルという珍しいアクションが展開された
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Never Goin' Back ネバー・ゴーイン・バック(2018年製作の映画)

3.7

おバカなティーンがおバカなことをし続ける映画かと思いきや、突き抜けすぎてもはや2人を応援している自分がいることに気がついた。

なぜ17歳になる歳にして学校にも行かずに、親元を離れて2人で住んで、家賃
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.3

音を立てたら死ぬという設定が上手く機能して、冒頭は緊張感のあるシーンの連続だったが、結果的にその一点に尽きるのでどうしても中弛みが起きてしまう。

途中からは静かにしなくちゃいけないシーンなのに、劇伴
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縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)

3.9

関心領域と同じくアウシュヴィッツの近くに住み始めたドイツ人家族の物語。

明るい曲調から家に到着してから暗くなる音楽での演出も相まって、孤立した何も知らない裕福で窮屈な家という部分が強調されていた。
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共喰い(2013年製作の映画)

3.7

純文学の短い小説を読み終わった気分。

自分は体感していないけど、昭和の終わりの川辺に漂う閉塞感やジメジメとした湿度とかそんなものが画面から伝わってきた。

殴らないためには手を縛る。
そして昭和が終
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

3.9

コメディの皮を被ったホラー。

現代に甦ったヒトラーはテレビもネットも駆使して大衆を煽動していく。
移民問題に始まり高齢化、貧困、失業といった鬱屈とした時代に確固たるナショナリズムを掲げて声高に叫んだ
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GANTZ(2010年製作の映画)

3.1

ひとつのアクションを成立させるのに膨大な数の人が技術を集結させるのに、それが面白さに直結していない。

不気味な世界観の中に青年たちの妙にリアリティがある抜け感が存在する奇妙さが奥浩哉の魅力のひとつだ
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ルックバック(2024年製作の映画)

4.0

冒頭から手描きのアニメーションで繰り広げられる藤野の4コマ漫画。
ちゃんと手で作っている事がこの映画の冒頭に相応しい演出だった。

そして、2人は互いに刺激を請け合い漫画家としての道を歩み出すが、、、
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

3.8

カンニングという地味な悪さを仰々しくクライムムービーにしている演出が見事。

スマホでのやりとりは映画やドラマにおいての会話をご都合にし、つまらなくしてしまっていると感じることが多いが、本作ではスマホ
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DEATH NOTE デスノート the Last name(2006年製作の映画)

3.3

法律は完全ではないけど、正しくあろうとした人類の積み重ね
的な部分がデスノートという作品の全て。

またEDがレッチリじゃない。なんで
もはやこれが聞きたいまであるのに。

サニーサイド(1919年製作の映画)

3.6

チャップリンの私生活にトラブルがあってスランプに陥っていた際に作られた作品とのこと。

夢オチからの好きな人と結ばれるという強引な結末を迎えるけど、登場人物がみんなかわいくて、みんな鬼畜。

蛇の道(2024年製作の映画)

3.4

捕える側捕らえられる側の分かりやすい二項対立になっていないところがこの作品の面白いところ。

柴咲コウがなぜ主人公を手伝っているのか全くわからないミステリアスなキャラクターがフランス語を話すことでより
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街の灯(1931年製作の映画)

4.2

この前Xでこの映画の中で出てくるボクシングシーンがバズっていた。
セリフなんかなくても映像としての面白さで今の人にも通じるお笑いを持っていて、自己犠牲と献身的な愛情はどの時代でも胸を打つ。

本当に名
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あんのこと(2023年製作の映画)

3.9

売春や麻薬常習犯のあんが人情あふれる刑事と出会って人生が前を向いていく話。

しかしながら事態は思ったより好転していかない。様々な要因が絡み合ってあんを苦しめていく。観客の我々もあんと同じように痛みを
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関心領域(2023年製作の映画)

3.8

まさに音の映画。
音は映像表現を補完するだけでなく、それ自体を映画の中で楽しめるものだと再認識させてくれる作品。
直接的にアウシュヴィッツが出てくることはなく、叫び声や銃声など遠くから聞こえてくる音が
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健康でさえあれば(1966年製作の映画)

3.7

何もうまくいかない気持ちよさ。

都市生活を揶揄した作品が印象に残った。

ミッシング(2024年製作の映画)

4.0

出来る女のイメージが強い石原さとみがこんなにも惨めで絶望の淵に立たされた役柄をやる姿に見惚れた。

登場人物にステレオタイプ的なキャラクターはおらず、悪意というより社会を生きる上での仕方なさによって、
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(2017年製作の映画)

3.8

音声ガイドという仕事から見える世界の成り立ちが面白い。

先天的に見えない人と後天的に見えなくなった人では言葉の表現方法も大きく異なるだろう。

主人公が目の見えない人と話が噛み合わない瞬間とかも妙に
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大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

4.2

教師が後ろを向いている間の生徒たちのうねり、遊園地の謎の遠心力の装置、芝居を見る子供たちの顔、冷たく広い海など印象に残る名場面の数々が13歳のジャン・ピエール・レオのどこへ向かえば良いのかわからない精>>続きを読む

シティーハンター(2024年製作の映画)

3.5

鈴木亮平がこの作品を引っ張って宣伝していくぞという熱量が伝わったので観た。

シティーハンターっていう仕事はそんなに儲かるのかというくらい、めちゃくちゃな家に住んでいる冴羽獠が殺された友人の妹とタッグ
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絶好調(1965年製作の映画)

3.7

1人、森でキャンプを楽しんでいたエテックスが都市生活へのアイロニーたっぷりなキャンプ場に送還される。

動きが全員かわいい。

幸福な結婚記念日(1962年製作の映画)

3.8

テンポよく全てがうまくいかない。
タバコで渋滞の時間経過をやったり、ひまわりで渋滞の中の車をわからせたり、ドタバタした中に細やかな演出がちりばめられている。

(2023年製作の映画)

3.7

障がい者施設で働いている人々にしかわからない内部の葛藤が描かれていたが、これを本当にそこで働く人々が観た時に何を思うのかを知りたいと思った。

「ロストケア」と似たような作品だなと思ったけど、根本的に
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プリシラ(2023年製作の映画)

3.6

世界一幸運な女の子は世界一の孤独を味わう。

ソフィア・コッポラが監督する本作はどうしても彼女のバックボーンもチラつく。
偉大な父親が家にいて取り巻きも多そうだし、それによる孤独をプリシラと重ねていた
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DEATH NOTE デスノート(2006年製作の映画)

3.4

久々に観た。

エンディングがレッチリじゃないのはどうして

大恋愛(1969年製作の映画)

3.8

大が付くほどの恋愛かと言われればそんなことはない。

気弱男が成り行きで結婚し、10年目に若い秘書に恋心が芽生えるという物語で、もっと若い秘書の気持ちとかそういうのも見たかったという思いはありつつ、
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レッド・ロケット(2021年製作の映画)

3.8

クソみたいに自分勝手な男が出てきて、実際にこいつが身近にいたら関わりたくないけど、画面で眺めている分にはずっと見ていられるキャラクター。

自己愛が強くて他人を思いやる気持ちはなくて、どこまでもエゴに
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オオカミの家(2018年製作の映画)

3.8

コマ撮りアニメーションなのに、生まれてから一度も観たことない映像が観れる。

壁の絵が動くと、その場所がまた違う絵で塗られて気の遠くなるような作業を繰り返したんだろう。

でも、塗り直した箇所が残り続
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花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

3.7

どんな構造でどんな間取りかさっぱりわからないアパートの中でほとんどの時間を過ごすけど、ショットの多彩さと絶妙なクローズアップの使い分けで2人の妖艶な空気感がたくさん堪能できる。

それまでの香港映画の
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.5

袖振り合うも多生の縁ということわざをラブストーリーのテーマに持ってきた作品。

12歳、大学生、結婚後とそれぞれの人生のとあるポイントで2人が出会うが、運命のイタズラで一緒になることが出来ない。

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