嫌いだわー…すごく嫌い。
と思いつつ、自分は絶対こうならないと信じ込む人ほどカルトにハマったりしがちなんですよね。
余裕がなくなって限界まで追い込まれた時に本性が見えるのもまた人間。
意地が悪いのは筒井さん視点から途中で神の視点に変わるところ。夫婦どちらも限界なのでどちらも腐った性根が外に出ちゃってるわけですが段々と筒井さんの異常性が際立つように見せているのが巧い。息子の彼女との件が白眉。最高です。『君の名は。』と『ジョーカー』の階段シーンに勝るとも劣らない名階段シーン。
キャストもハマってました。カルトのメンバーに江口のりこさんと平岩紙さんが居て、あーこの人たちハマりそうと思ったり。笑
磯村優斗くんも毒親を抱えた青年役を見事に演じていて、実家に彼女と帰ってきた玄関先での表情とか抜群に上手かったです。
余裕のない人とどう接するべきか、何もアンサーが示されない（ように感じた）のも良かった。テキトーなやさしさで解決した気にならないというか。
はっきりしているのはあらゆる神はインチキだということです。
