波紋のけんねるのレビュー・感想・評価

いろんな側面を抱えながら、何かに救いを求め、生きるひとの姿をリアルに描いた作品だなと。
新興宗教なんてって一歩引いたら思うんだけど、なぜか1番共感できてしまうのは筒井さん演じるヒロイン。そこは理屈ではなく本能的なものなのかもだが。
あと、心の動きが音で効果的に表されているのがとても印象的。
感情をいつもなんとか抑えてきたのが、ラストで爆発するシーンにはなんとも胸のすく思い。
常に、何かが起こりそうな予感がありながらも、そこまで大きなアクシデントも起きることなく、最後まで惹きつけられる。