Keito

最後まで行くのKeitoのレビュー・感想・評価

最後まで行く(2023年製作の映画)
4.8
ミイラ取りがミイラになる。

最低な刑事と異常な執念を抱えた捜査官。

相対する2人の男のノンストップムービー。

絶対にバレたと思う状況下での心理戦。

暴力も厭わない綾野剛演じる矢崎の狂気。

今年鑑賞した邦画の中でトップクラスでした❗️
藤井監督が描く作品はどれも完成度が高く
これからの日本映画会を支えていく1人に
なることは間違い無いかと。

やはり1番の注目ポイントは情けない主人公の
工藤を演じた岡田さん。
今作ではアクションを封じ込め、頼りない
警察を熱演。一つ一つの挙動が怪しく、いつ
バレるか分からない恐怖を上手く演じており
とても印象的でした。

ハードボイルドな作風でチャレンジングな本作。
この機会に如何??

映画情報

岡田准一の主演で、ひとつの事故を発端に追い詰められていく刑事の姿を描いたクライムサスペンス。中国やフランスなど各国でもリメイクされた2014年の同名韓国映画を、「新聞記者」「余命10年」の藤井道人監督がメガホンをとり日本でリメイクした。

ある年の瀬の夜、刑事の工藤は危篤の母のもとに向かうため雨の中で車を飛ばしていたが、妻からの着信で母の最期に間に合わなかったことを知る。そしてその時、車の前に現れたひとりの男をはねてしまう。工藤は男の遺体を車のトランクに入れ、その場を立ち去る。そして、男の遺体を母の棺桶に入れ、母とともに斎場で焼こうと試みる。しかし、その時、スマホに「お前は人を殺した。知っているぞ」というメッセージが入る。送り主は県警本部の監察官・矢崎で、工藤は矢崎から追われる身になってしまう。

主人公の工藤を岡田が演じ、工藤を追い詰めるエリート監察官の矢崎役で綾野剛が共演。そのほか広末涼子、磯村勇斗、杉本哲太、柄本明ら豪華キャストが共演する。
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