スペインはミステリー映画が面白いイメージ。質感がちょっと違う。
オリオル・パウロ監督の貢献度は高いはず。
今作は主人公の主張が正しいのかどうかが話の軸やから「ロスト・ボディ」みたいな不意打ち喰らったようなどんでん返し感はなかったけど、それでも十分引き込まれた。
原作はもうちょい続きがあって、なかなかひねりのあるエンディングが用意されてるっぽい。
映画の方もこれだけの長さがあるなら、、と思ったりもしたけど、あそこでスパッと終わるのが逆に観てる側に衝撃とモヤモヤを与えてくれて面白いのかもという気もする。
それにしてもアリスを演じたバルバラ・レニーは素晴らしかった。
実際パラノイアとかの患者って、自分自身はものすごく理性的でいるつもりやけど本人も自覚のない潜在意識の中で事実を倒錯してしまったような状態なんやろうな。
なかなか辛い状況。