【新しい道】14
前作(でいいのか?)「PIG」に続き、われらが聖ニコラスがいわゆる「普通っぽい」映画に出ました!やったね!
前知識なく絶対へんな西部劇だろうと思って見始めたら、これが存外まともでした。ストーリーなんかかなりよくあるタイプで、とくに面白いわけではないんだけど、ケイジくんとその娘のキャラクターがかなり変わってて「そう来るかね」と突っ込みを入れながら見てました。ふたりとも泣いたり喚いたり感情を表に出さずに、ローテンションのまま、いまどうするべきかだけを考えてその通り行動するタイプ。だから妻を殺されたときケイジくんが娘に何をしようとするか、それを娘がどのように対処するか、なんていうのはなかなか興味深い。似てるっちゃ似てるのよねこのふたり。ものすごく自分があるタイプ。だから、間に妻(=母)がいて仲良くする必要がないうちは上手く行ってなかったけど、復讐の旅をする中で無感情コンビなりに仲良くなったりしてね。
この映画の推進力は明らかに娘ブルック・ブリッグス(へんな名前)役のライアン・キエラ・アームストロング。まだ子どもなのにテンション低い役どころも相まって、かわいいというよりきれい。美人。ケイジくんは父親というよりおじいちゃんにも見える。
ニコケイ信者としてはもっと全開でがんばるニコちゃんを見たかったんだけど、まあ今回はこれでよしとしましょう。普通になりゆくニコラス・ケイジという、想像もしてなかった新しい路線。おつかれさまっした! あ、タイトルは原題の「The old way」のほうがよいと思います!!