アート映画とか心温まる小品系でこの規模の映画は日本でも公開されるけど、本作のようなアクションものはどれくらい作られているのだろうか。ケイジはこの小規模アクションもので数多くの作品に出まくっていて、ケイジ主演モノという一つのジャンルをなすに至っている。たまたま観た中では『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』なんてのは異様な世界観が記憶に残ってる。
本作は、過去と現在の二重の復讐譚を生きる子連れ狼の物語だ。瞬発的なガンファイトが勃発するまでの緊張感をもっと見せてほしいとか、崖上と崖下のガンファイトで高低差を描いて欲しいとか、カット割がイマイチとか、西部の町に人が少なくてゴーストタウンみたいだとか、いろいろ言いたいことはあるけれど、ワイオミングの風景とライアン・キエラ・アームストロングという子役の可愛さでほぼ帳消しだ。
