１９８５年アメリカのジョージア州の森を舞台にセスナ機でコカインを運んでいた運び屋が捨てた大量のドラッグをクマが食べたという実話を基にコカインで凶暴化したクマに襲撃されるキャラクターたちの惨劇を描きだす。カントリー調で出オチ要素もあるが、古き良きゆるいコメディの方向へ着地させたような手垢。また"ツキノワグマ"という熊がコカインの過剰摂取により死亡した実際の事件がモチーフ。８０年代の気楽な雰囲気が髄所や各キャラクターに反映されて、とかく和やかな人間パートの雰囲気と熊の大暴走による対比が、じつに際立つ。いたって正統派アニマルパニックもので、大部分熊がコカインで大暴走するという設定の面白さが売りのアニマルものＢ級作品である。
