女性監督とは思えないブラックなスプラッタシーンや、クマを絡めたギャグも笑えて、ホラー・コメディが好きな人は楽しめる作品。
実話を元にというテロップが冒頭で出るが、内容を見れば誰も実話だとは思わないようなコメディなので、テロップ自体がギャグということだとすぐ分かる。
実際には密輸の飛行機の不調からコカインを大量に捨てたのだが、それを野生のクマが間違って食べてしまい、過剰摂取により死体が3か月後に発見された。
コカイン過剰摂取によるクマの死亡というのがめずらしくニュースになったようだが、今作のような狂暴化して人を襲うとかはすべてフィクション。
勿論コカインでハイになっている描写はすべてギャグ。
というのはいちいち説明しなくても、内容を見れば一目瞭然だろう。
女優として活躍するエリザベス監督の割り切りの良いゴア描写は見所。
最近は制作や監督業が多いようで、この路線で頑張ってほしい監督だ。
腸を食われてお陀仏のレイ・リオッタだが、今作が遺作だそうで、ご冥福を祈りたい。
でもレクターに脳ミソを食われるより良いかな。笑
余談。
今作中ではカワイイとさえ思えてしまうコカイン・ベア嬢。
実物ははく製にされて、そのあと一回行方不明になっているらしい。
wikiによれば
「アロンソ博士はクマの死骸を無駄にしたくなかったので、剥製にしてチャタフーチー川国立レクリエーションエリアに寄贈した。しかし、クマは行方不明になった後、質屋で再び姿を現した。最終的に、ケンタッキー州レキシントンのケンタッキー・フォー・ケンタッキー・ファン・モールに行き着き、現在もそこに保管されている。」
そうだ。