うどん権

ゴジラVSメカゴジラのうどん権のレビュー・感想・評価

ゴジラVSメカゴジラ(1993年製作の映画)
3.4
ゴジラシリーズ20作目であり、同時にゴジラ生誕40周年記念作品。
今作のメカゴジラは人間が作った対ゴジラ用決戦兵器であり、宇宙人による地球侵略兵器として完全に悪役だった昭和版メカゴジラとは真逆の存在。なので今回のメカゴジラは善玉だと思いがちなんですが、見ていると結局ゴジラ善メカゴジラ悪の構図になっているのが面白い。人間が自然の力に勝とうなど、おこがましいのだよ。
というか人間側がゴジラを倒すためにベビーゴジラを囮にしたりと鬼畜やりたい放題なんで、いまいち応援する気になれないんですよね。
ベビーとヒロインの五条さんが数少ない癒し。

僕は平成ゴジラを見て育った世代なので、メカゴジラのデザインとしてはコイツが一番思い出深いはずなんですけど、昭和版、ミレニアム版と改めて比較すると、どうにも平成版が一番地味な感じがしてならない。
昭和版の強面から滲み出る悪役さ、ミレニアム版のスタイリッシュなカッコよさと比べ、平成版は中途半端で個性に乏しい気がする。
昭和版の全弾一斉発射の弾幕大好きな自分としては、兵装を一つ一つ小出しにしていくところもいただけない。
でも平成版は平成版で、ガルーダとの合体ギミックは胸アツ。

ラストの特撮バトルはなかなかの名勝負で、一度は倒されたゴジラの復活からのブチギレ感はめちゃめちゃ怖くて興奮します。
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