ともたろう

春のめざめのともたろうのレビュー・感想・評価

春のめざめ(2006年製作の映画)
4.0
ガラスに指で書いた油絵によるアニメーション。
思春期の少年の性への興味と初恋を描く。

16歳の春、アントンはツルゲーネフの初恋を読み、理想の女性を思い描いて夢想にふける。
家で働いている年頃の娘パーシャと相思相愛であることを薄々感じながらも、隣家に越してきた年上の女性に惹かれ始めていた。

この年頃だとちょっと年上のお姉さんに憧れたりするんだよね。似た感じの話だとトルナトーレ監督のマレーナとか。
ストーリーもいいけど、最大の特徴は油絵のストップモーションであること。この時点で観る価値がある。
このペトロフ監督は同じ手法で撮った「老人と海」でアカデミー賞を取っているが、レンタルで見つけられないのでこちらから鑑賞。
人物の動きのなめらかさ、野を駆けるシーン、火や水の表現の迫力。
いい。すごくいい。
海だとより活かされるんだろうなと思うと期待が高まる。
おすすめ。
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