春のめざめの作品情報・感想・評価

春のめざめ2006年製作の映画)

MY LOVE

製作国:

上映時間:27分

ジャンル:

3.8

「春のめざめ」に投稿された感想・評価

kumi

kumiの感想・評価

4.3
動く不思議な水彩画。

若い体に性がめざめるとき、
教える側よりも成熟した年上の女性に教えられたい。
そんな欲望が渦巻く。

「セラフィーマ!」の声が耳に残る。

このレビューはネタバレを含みます

聖愛と俗愛の間で揺れる童貞の苦しみを、見事に映像化している。
彼の妄想が一々壮大すぎてめちゃくちゃ笑った。

ガラスに油絵具を乗せて動かすアニメーション作品。
アニメ映画ってなかなか観ないけれど、こういう夢と現実を目まぐるしく行き来する表現はやはりアニメーション向きよなあ。
まばたきを忘れてしまう。

モチーフはツルゲーネフの『初恋』。
ロシア産の恋愛ものは高確率で両方死ぬらしい。

というか義眼そんなに駄目かよ...
nknskoki

nknskokiの感想・評価

4.1
性に目覚めた思春期少年の揺れ動く恋情

アニメだと思ってなめてたらめちゃくちゃ官能的で驚いた
内容はかなり重いけど時間は30分弱なのでサクッと見れる

動く油絵と流れる音楽がシリアスな雰囲気を醸し出していてとても良い
ムンクの叫びのような

「女性を欲望で見るものは心の中で姦淫するも同然。でも女性は美しい…。」

ツルゲーネフの初恋を愛読してしまった少年よ、ちなみに
「一発抜いてそれでも好きならその愛は本物だ」
ってアフロ田中が言ってたよ
絵が綺麗です。
ストーリーは意外と重め?というかなかなかエロい感じでした。
たまたま図書館にあったのを見ただけで、何も事前情報がなかったのですが、30分くらいの映画で意外と短くてびっくりしました。
美しい!絵画が動いている!内容は別として見るだけでも楽しいけど、ジブリ美術館の1作だからといってもどっちかっていうと大人向けなので
小さい子には怖いかもしれない。
16歳の少年の恋心は欲張なところが純粋
素晴らしい✨ロシア油彩アニメ。

まさに動く印象派絵画。人物はルノアールかドガか、風景はシスレーかカイユボットか、アニメの概念を覆す光の描写が凄い。こと風景に関しては男鹿和雄を凌駕しているかも。
猫も2匹。白猫ミーカと茶ネコ。この猫の描き方も凄かった。茶ネコの表現に一番感動した。

▼19世紀末、革命前のロシア。16才の青年トーニチカが恋したのは掃除婦のパーシャ。そしてもう1人、隣の牧夫の妻25才のセラフィーマ。
▼トーニチカは神に聞く。
女性を欲望で見るモノは心の中で姦淫するのも同然…でも、女性は美しい。なぜいけないの?
トーニチカの煩悶に、セラフィーマが答えた時、パーシャは嫁いでいくと言う。
▼思春期の愛と仄かな官能。それを表現する為の油彩アニメの手法。変幻自在のカメラワーク。効果的な明暗差。

▼特典にはペトロフと師匠ユーリ・ノルシュテインの対談を収録。ユーリによるシスティーナ礼拝堂の新解釈が斬新でした。
とにかく映像がキレイ
わたしの好きな油絵の感じ
初恋もまた読みたくなった
ゐ

ゐの感想・評価

4.0
美しいのただ一言
丁寧に描かれた光と影がアニメーションを通して形が変わる芸術
こんな方法を見つけたのに後に続く人がいないなんて 
昔観た『老人と海』が見たい
そもそもの持っている思春期という奥深さの描写に長けている。様々なモチーフが暗喩として散りばめられている。
そして何よりもこの描き方による繊細な心情がダイレクトに伝わってくる。
短編でここまで描写するのも素晴らしい
新田畳

新田畳の感想・評価

3.8
ユーリ・ノルシュテインのお弟子さんの作品。

美しい作品だし、エロティシズムにも溢れてて素晴らしいです。
大小あれど、誰もが抱える青春の懺悔を喚び起させます。

特典映像での制作風景も面白かったです。
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