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名探偵コナン 灰原哀物語 黒鉄のミステリートレインのmitakosamaのレビュー・感想・評価

3.5
昨年の「緋色の不在証明」に続き今年も総集編映画が作られた。春の映画に合わせ予習の意味合いの強い作品は新規ファンにも優しい配慮だと思うし、総集編で1本映画が作れる良いリサイクル商法だと思う(笑)

今年のピックアップは灰原哀ちゃん。灰原が黒の組織の追っ手を逃れコナン達と心を通わすようになるエピソードを、ミステリートレインでのエキサイティングな物語をと同時進行で行われる。
テレビシリーズの焼き直しとは言え、ストーリーがシッカリしているのが凄い。

ミステリートレインに乗り込んだコナン一行。ミステリーゲームが行われるこの列車の乗客の間で殺人事件が起きる。
更に灰原を追う黒の組織。列車内の財宝の強奪を予告した怪盗キッド。黒の組織のエージェントであるバーボン(実は公安)の安室。実はFBIの赤井である沖矢昴らが暗躍する。

総集編として、灰原が転校してくるシーンも有る。この場面は絵が古い。源太の骨格がこの場面だけ別人なんですけど(笑)
あと、画面が昔のテレビの画角4:3なので、左右に黒い空きがある。ココは編集でナントカして欲しかったけどな〜。
また、安室や沖矢の正体が今作では特に触れられず。このエピソードの時点では判明してなかったのかな???よくわからん。

ミステリー自体もコナンシリーズにしては(笑)良く出来ていたと思うし、何より殺人事件と黒の組織の襲撃という2つの物語が同時進行で進んでいるのに、ブレずにちゃんと1本に繋がる脚本が秀逸だった。キッドの使い方なんて絶妙だったよ。

春映画も楽しみだし、来年以降の総集編映画にも期待。
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