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君たちはどう生きるかのwtnbmghのレビュー・感想・評価

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
2.1
ごめんだけど久しぶりに映画館でこんなにつまらない映画観てつまらね〜と思い続ける体験貴重すぎてサンキュー駿って感じだった。
ファンタジーに移行するまでの日常パートは結構好きで疎開先はどこだろうとか、お父さんは何の仕事してるんだろうとかこのお屋敷は一体どういう経緯で作られたんだとか想像するのが楽しかった。全編通して一番良かったシーンはお母さんが火に包まれる夢を見て涙するところとお母さんが残してくれた『君たちはだう生きるか』を見つけて夢中で読むところ。
そもそも『君たちはどう生きるか』というクソデカテーマを与えてしまったのだから素直にジュブナイルやってくれたら良かったんだけどそうはいかないのが駿なのか。
駿の思想のコアが幼少期、戦争体験、アニメーション、で縦軸となる物語がない(高畑勲のように物語を語れない)ので結局空洞を見せられているというか。新興宗教のプロモーションと言われても信じてしまう。でもそれがアニメなんですね。悪意のある石かそうでないか観る人がみればわかってしまうんですね?!特に無垢な子供は?!
あと毎度毎度世界を子供に託すなよとも思ってしまうし(それは自身のピュアさの投影なんだろうけど)。
あとバックトゥザフューチャーばりの母親との疑似初恋やめてくれ〜そういうとこだぞ〜駿〜。
いろんなメタファーは散見されたけど解釈投げ過ぎてて解釈の天才と言われる米津玄師さんもこれには『地球儀』というどうとでもとれるタイトルつけて「扉を開ける〜」みたいなフレーズ乗せるくらいしか思いつかなかったようですね…。
まあ結局いろいろ語れるので楽しめる映画ではあった。
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