君たちはどう生きるかのnemumiのネタバレレビュー・内容・結末

物語の印象としては、
ポニョ30%
ハウル30%
千と千尋30%
不思議の国のアリス10%
みたいな感じだった。

ほぼ予備知識なしで観に行き、タイトルで警戒していたほどの難解さは感じなかったけど、主人公の眞人が考えていることが一見分かりにくいような印象はあった。
新しい母親に対する葛藤みたいなものがあるにはあったけど、割とすんなり継母を助けに行く事を選択するとこはもののけ姫のアシタカに通じる主人公仕草か？とも思いかけたけど、これはきっと作中で眞人が実母から贈られた『君たちはどう生きるか』を読んでマインドシフトがあったからなんだろうな。
その心の動きは本に落ちる涙で表現されるくらいで明確に言葉で説明されたりはしないので、観客である私たちも本の内容を知っていないと、眞人の行動に感情移入するのは難しいのかもしれない。

『君たちはどう生きるか』、原作（？）を読まずに観ても楽しめたけれど、骨の髄までしゃぶり尽くすためには読んでおいた方がいいのかもしれない。後で読む。

とは言え、ふとした動作（服を着たり、走ったり、老人達のわちゃわちゃ感、鳥とか弓が飛ぶ様子、魚を捌くところなどなどなど）に宮崎アニメの風格があって、ジブリ温泉にどっぷり浸かった充実感があり、大変よかった。