老若男女に見せたい映画というよりは、監督自身の価値観や哲学を語った作品な感じがする。そういう意味では事前の広告がないのも納得、これまでの作品と同じテンションで見に行くと困惑する人もいるかも。人に魅せたい映画というよりは作りたいものを作った…という事なのかな。
アイデンティティの消失と再生、世界の脆弱性、個々人の幸せの追求…あたりがテーマなのかなぁー？暗示的な要素が多かった感じ。
以前、NHKの宮崎駿監督特集で「それでも世界は美しい、ということを描きたい」（…と言った趣旨の発言）をされていたのが印象的で、そんな視点でもう一回見てみたいなぁと思った作品。
