バイオレットモド子

君たちはどう生きるかのバイオレットモド子のネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

ふーーーー、みおわった、、
この作品を見終わってしまったのか、、、
というのが上映終わって映画館の席で思ってたこと

事前情報を一切入れずに見てよかった。
これは誰かの評価だったり、
誰かの意見、誰かの噂を頭に耳に入れてしまっては、自分の考えで自分の解釈で作品と素直に向き合うことができないと思った。し、勝手ながら宮崎駿監督が広告を打たなかったのはそれを望んでいての戦略でもあったのかなと思った。

私はタイトルそのまま、もうその通りに
「君たちはどう生きるか」
これが映画を通して1番伝えたくて問いたいことなんだろうと思った。

混沌とする社会・自分が不遇であるという現実、それらから目を背けることのできる選択肢を、決定権を持っていた眞人。

しかしその道を選ばなかった彼は、真っ白で何もかもがうまくいく平和な世界を自分の手で作ってしまう事、コントロールする事、それは何かどこか違うと考えていたのかな。、

大叔父を継ぐか、現実世界で生きていくか
2つの選択肢が、まさに眞人にとって
「君たちはどう生きるか」という問いそのものだと感じた。

彼は良いことばかりではない、難しくて面倒くさい世界でもその中で、自分自身の生き方を選び、人生を紡いでいこうと決めたのだなと思った。

彼が、大叔父さんのいた世界の記憶をどれほど持ち続けることが出来ているのかは分からないが、忘れてしまったときに、君は自分の人生をどう生きていくのかなどこかでみてるよという思いや期待が青鷺が最後に言った「あばよ(?セリフ怪しい)友達」という言葉に込められているのかなと思った。(憶測)

また、大叔父のもっても1日だという積み木は、2023年現在の地球世界そのものだとも思えたな、、

一触即発な世界情勢
絶えない戦争・紛争・差別
悪化する環境問題


もういつ崩れてもおかしくない、幸せ、平和ばかりではないこの地球という星で私達はどう生きていくべきなのか
正解のない、答えのない、問いだとは思う。

けど、、
それを自分なりに考えて生きていってくれよ」とそう宮崎駿監督に言われているように、問われているようにも感じた!


P.S.
一緒に観てくれたのがあやかでよかった。
米津玄師さんの地球儀、深い。

これはあくまでも私のなりのいち解釈であって正解ではないと思う
作品自体、分からない人には分からない気がする。それがちょっと悔しい。
ただ私には刺さりまくってしまった。
観ている間は正直分からないことが多いかもしれないが、終わった後に情報を消化していく過程がすごく大事な作品に感じる。
まだ消化し切れてはいないが!
このレビューに書いたことも鑑賞中に並行的に考えられた訳ではない!深く考え続ける作品!
また観たい!

(P.S.が長すぎ)
さあ私たちはどう生きるか!
以上21歳女子大生の感想でした。