このレビューはネタバレを含みます
普通に小難しいことを考える必要なく、素直に面白かった。
ざっくり行ってしまうと時間軸の交差点をつかったマルチバースなので、宮崎駿もはやりを見るんだなという感想。
1年間消えているときの母親と息子をあわせて冒険させ、最後にはファンタジーと決別するといういつものジブリで安心して楽しめた。
たぶんフラッシュが書くべきだったマルチバースはこれであって、ジブリにやられたか~DCレーベルだめじゃねという落胆もちょっとある。
不思議な力を持つ石に選ばれ世界をつないで輪廻転生を実体化させた一族が塔に迷い込み、時間や世界を超えて交流し、最後に世界の神ではなく現世を選び新しい母親を受け入れる、と書くと割ととんでもだけどジブリだよなあにまじでつきる。理解できないとか教養がとかいってないでジブリだ~~~でよくない??って流れてくる感想のツイートに対して思った。
そう考えると自分がジブリに普段なにを思っているか、に大きく左右されそうではある。
どう生きるか、にメッセージはそんななさそうだけど、戦時中昭和初期の頃の男の子を主人公に起用してどう生きるかを自分で選び取る、としたあたりは現代っ子への揶揄になってそう。(斜)