祭

君たちはどう生きるかの祭のネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

少年真人が、継母のナツコを連れ戻す物語。
(本当は母に会いたかった)

ナツコを追って下の世界で懸命に過ごす中での描写はもちろん魅力的だが、最後の場面で現実に戻り継母と父と、出生した弟と共に何事もなく東京へ帰るところが印象的。下の世界から帰ってきた感動シーンをぶつ切りにしていきなり現実のの場面が、4.5秒流れ本作は終了。

下の世界のことはなかったかのように、現実世界が描写されていた。
まるで、この2時間弱の物語はなんでもなかった
なんだったら自分だけの妄想のようにも感じたし、何を見ていたのか何を感じたのか言語化できない2時間弱を過ごしたことを強く実感した。

ただこの言葉にできないという現象は、本作の鑑賞に限らないと感じる。

NetflixやTver、YouTubeやTikTokの普及により刺激的で、わかりやすく面白いもので溢れている。
観ている時はとても面白い。続きが気になるからずっと見てしまう。でもさて、何を見ていて何を学んだのか振り返ろうとしても覚えてない。きっとこの感覚は私だけではないだろう。

刺激的なエンタメをいくら享受しても、自分の人生にはなんら影響を与えることはない。しいていうのであれば、貴重な時間を消費するに過ぎない。

便利になり過ぎた世の中に、警鐘を鳴らしているかのように感じた。

🐔大きいインコが大量に出てくるので、鳥が苦手だと鳥肌ものだなあと思った

🐔小さい時に、海で綺麗な石を見つけて持って帰ろうとしたら、父と母に「海の石には死んだ人の魂が入っているから持って帰ってはいけない」と言われたことを思い出した

🐔奥さんが亡くなってすぐに、奥さんの妹と良き仲になれるなんてすごいな、、

🐔わらわらがめちゃくちゃかわいい
祭