君たちはどう生きるかのエビ太郎のネタバレレビュー・内容・結末

賛否入り乱れた作品なのでしょうが、僕には刺さりまくりで、泣いちゃいました。色んな人が感じている通り決してわかりやすい作品ではないかもしれないですが、僕的にはほんとタイトル通りの内容だなと感じました。厳密に言うと、「（これから産まれてくる）君たちはどう生きるか」と言うような。これから産まれてくるすべての命を讃え、次の世代が新しいものを作っていくんだというメッセージを、宮崎駿が知恵と技術と情熱で全身全霊ぶつけた映画。という風に僕は解釈した。ただ、「こうしなさい」とか、「こうあるべき」といった押し付けがましさが今作には一切なく、むしろメッセージ的なもは何ひとつ提示されていないのが凄い。「どうぞ勝手に解釈してください」的な素ぶりすらもないのは、もう凄いを通り越して、ただただ恐怖。ワンシーン、ワンカットに宮崎駿が自分の生きた証を叩き込んでいる。まったく手を抜かずに！葉に、水に、炎に、アニメーションの血が宿ってる。その気合いに圧倒されて泣いた。何かを志しているすべての若者に勇気と絶望を等しく与えてくる、恐ろしい傑作。