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君たちはどう生きるかのpapicoのネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

放映されて速攻で観に行っていたので、前知識0、結果とても楽しめた!

火事の表現など、これまでのジブリ作品を超える映像表現(への挑戦)も見られて驚嘆。同時にこれぞ宮崎駿監督、と思わせしめる。
映像の力、ビジュアルコミュニケーションの力を心の底から信じてるんだなと。沁みた。

全体としては、80歳を迎える監督が自分の人生と若者に伝えたいことをギュッと詰め込んだのでは?と感じている…

個人的には幼い頃、児童向けのファンタジー作品を読んでいた時の気持ちを思い出した。
不思議な世界を冒険してわくわくして、良い人にも出会うんだけど、逃れられない悲しみとか、理不尽、不公平、人間の心の醜い部分、、世の中には必ず暗い面があって、そんな展開にしないでよ、そんな人登場させないでよ、と思いつつ同時に深い愛も描かれたりして。
読んだ後、自分の価値観をみつめたり作者の意図を考えたりすると、ちょっとだけ経験値が増えた気がする。あの感じ。

終始ポニョのような子供向けな雰囲気だし、あまり深掘りせず、描いてあることを素直に受け取って楽しめばよい作品な気がした。(そしてそのための力強い映像、という構成なのではと)

何度も見ていたら違った見え方になる、オマージュ、といったしかけは組み込まれているし大人でも飽きないと思う。

私はとても好きな部類。また観たい。
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