ゆとり世代。
幼少期はトトロを繰り返し見た。小学生は魔女の宅急便やもののけ姫・ナウシカ・ラピュタ・耳をすませば・千と千尋の神隠し。それらをセリフが脳内再生される程に繰り返し見た。少し大人になってハウルやポニョ。
自分の成長はジブリ作品と共にあると言っても過言ではない。
「君たちはどう生きるか」
いったい私たちにどんなメッセージを送る映画なのだろうと思いを馳せる。
けれど、この映画の世界に入り込もうとするのはなかなかに難しいことだった。
もののけ…?ラピュタ…?
画が、台詞が、似過ぎてるな…。
ずっとこれ。
幼少期に私が繰り返し見てきたジブリたちがあまりにも多過ぎる…。
見終わった後、不思議な感覚だった。
一つの新たな作品を観に行ったはずなのに、思い出す大好きなジブリ作品の数々。
「君たちはどう生きるか」
これは、私たちに問うているのか?
私がこの作品を見て思うこと。
この強烈なメッセージは、私に向けられたものではないのではないかということ。
他の、もっとより近しい誰かに向けた
「お前たちはどう生きるんだ?」という物を間近で見せつけられたように思う。