今までの宮崎駿監督のジブリが総集編のように全部詰め込まれていて、
まるで学期末テストみたいだと思った。
ここまでの作品を観てきて、さあ、“君たちはどう生きるか？”という監督からの壮大な問いが投げかけられている気さえした。
わたしたちが今いる世界、時代は、本当に奇跡的な積み木のバランスによって成り立っていて、一瞬で失われてしまうような不安定さを絶えず抱えているということを、忘れてはいけないんだと思った。
火に燃えようと、水に呑まれようと、それでも生きていかなければならないなら、どう生きるのか。
ファンタジーのときめきを無意識に求めてしまう性質があるわたしには、この寝てる間に見る夢のように整合性がなく脈絡もない世界観は多少残念な気もしたけれど、それでもやっぱりジブリのブランド力というか、クオリティはすごくて、ものすごく惹きつけられた。
綺麗な絵はどこか懐かしい感じがして、よく馴染む音楽は久石譲だし、もうどうしてたってノスタルジーなんだよね。
答えが出せるかは分からないけれど、またいつか、お会いしたいです、監督。
