２０２３年につくられた宮﨑駿監督・脚本・原作作品。宮﨑監督自身の少年時代を重ねた自伝的ファンタジー？
やっと見てきました。さすがにハードル上がりすぎなんで大興奮ってわけにはいきませんでしたが、宮﨑監督してやったりという印象を受けました。監督の戦争が終わったというか戦争に勝利したというかな。
「わからない」なんていう感想がおおくあって、それを受けて宮﨑さんも「僕もわからない」とか言うもんだからケムにまかれちゃうけれど、ぜんぜんそんなことはなくって、もう失うものはないぞってことで堂々と意図と確信を持って作ったのがわかるわ。
だって「ワシの国」を自称する国のことを「インコの国」として描き直し、そのインコの国がまたゾロ攻めてくるぞって話だもん。その国からアカデミー賞を引っ張り出してほくそ笑む監督の姿が目に浮かぶわ。
そうなのです、この映画は、悪意に満ち溢れた世界を生き切った監督がこれからの子供たちに「足元を掬われずにしっかり生きろよ」というメッセージを込めたプレゼントだったのです。怖い怖い。さぁテレビを消して冒険にでよう！
