kikajima2

マダム・ウェブのkikajima2のレビュー・感想・評価

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)
3.5
愉快。
地下鉄の薄暗い天井を這い回るエゼキエル・シムズの黒スーツ初披露場面もなかなか気持ち悪かったし、人命救助に従事する主人公が人命救助の道具を使ってとにかく相手の命を奪いにかかる歪みも良い。
序盤に予兆なしのジャンプスケアが数回あるのも、好感が持てます。

ダコタ・ジョンソン演じる主人公の狂い様も良かった。他人の車を盗んでは人間にぶつけて破壊し、急に離脱してペルーに行って帰ってくる行動力。
下手と言われていたダコタ・ジョンソンの演技も、このレベルの狂人なら普通の喋り方してないだろうということで説得力がある。

序盤のジャンプスケアや、避難用ハシゴ、木材トラック、看板崩壊みたいな『ファイナル・デスティネーション』要素だったりとスラッシャー映画への目配せが多いので、主人公+女子3人の明らかにスラッシャー映画で死ぬ造形のメンバーを全員生かす方向に映画が向かっていくのは割と新鮮。
kikajima2

kikajima2