kikajima2さんの映画レビュー・感想・評価

kikajima2

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TOKYO EYES(1998年製作の映画)

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吉川ひなのも武田真治も自然体の奇人であるが、その2人が溶け込むように映される東京の街が良い。

眼球を舐めるなら、舌が眼球表面に触れる瞬間をしっかり写すのが、筋ではなかろうか。

RHEINGOLD ラインゴールド(2022年製作の映画)

5.0

初っ端の、母親が戦場で産気づき洞窟まで走って力んで主人公を出産し、そこら辺の石で臍の緒を切る下りの疾走感から最高。
母親が足の裏をビシバシ叩かれる拷問だったり、人をぶん殴るたびに拳の皮が剥け血塗れにな
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ファンハウス/惨劇の館(1981年製作の映画)

5.0

名画。

見世物の裏側として映されるのが、休憩中や仕事終わりの人々の、緊張感の抜けた様子なのが良い。薄いテントの膜一枚隔てた向こう側としてカーニバルと地続きのように感じられるので、不思議な引力がある。
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あの夏のルカ(2021年製作の映画)

4.0

浜が砂浜でなく小石を敷き詰めたようになっているのがこの舞台の箱庭感を決定づけているし、ラストのトンネルを隔てて一気に解放感がやってくるのも巧い。

水族館に行きたくなります。巨大な箱庭なので。

FLY!/フライ!(2023年製作の映画)

4.0

目的地をさっさと提示してひたすらアクション的快楽と場所移動で数珠繋ぎにしていく作りはかなり好感が持てるし、飛んできた鍵が幽閉された鳥の手に収まり、解放されて天井をぶち抜き飛び上がる一連の流れには、ここ>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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映像的快楽皆無。

前半は時折コンマ数秒挿入される原子のイメージ映像のつまらなさや常に流れるゴランソンの音楽のメリハリの無さも合わせてかなり怠い。原爆開発の流れや起爆の瞬間は拍子抜けではあったけど、カ
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夕陽のガンマン 4K復元版(1965年製作の映画)

4.5

おもろすぎ。

とにかく、眼球の動きで物事を伝えるのが巧い。

イーストウッドのキャラの名前、何故とは言わないが、笑ってしまう。

ブリックレイヤー(2023年製作の映画)

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残念。
初っ端の土砂降り落雷の格闘はアガったのだが、以降そのテンションは持続せず。主人公のレンガ職人の設定とアクションがほぼ絡まないのも辛いし、バディものとして成長を見せるべき相棒も、最後まで全くツラ
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天国の日々(1978年製作の映画)

4.0

編集はかなり冴えてて、リチャード・ギアが水面に突っ伏すカット割は超キレてるし、写し出される様々な動物の挿入も気持ちが良い。
洗面台の水溜りに浮かぶイナゴの気持ち悪さも良かったし、燃えさかる炎の中に現れ
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ナイト ミュージアム エジプト王の秘密(2014年製作の映画)

3.5

積極的に着いてくるのが、軒並み集団行動できないタイプの奴らなので、楽しい。

ラスト、Earth Wind and Fire使って欲しかったなという思いはある。

ナイト ミュージアム2(2009年製作の映画)

4.0

現代美術コーナーにエジプト兵たちが槍持って入ってくるチグハグさが良い。

総じて人の話を聞かない奴らばっかりで、楽しい。

ナイト ミュージアム(2006年製作の映画)

3.5

肉食恐竜、エジプトのミイラなどのそれっぽいイメージで悪役にされがちな存在が人懐っこかったり紳士的だったりするのが、優しくて良い。

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

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これはまずい。アクションは寄るばかりで身体の動きが捉えづらくアガらないし、場所移動の多さに対してあまり時間経過の感覚が伝わってこないのもノリ辛い。しかし、ライダーキックの瞬間は超カッコいいし、ハチオー>>続きを読む

SHAME シェイム(2011年製作の映画)

4.0

何より濡れた街が良い。夜のNYを走る長回しも、ファスベンダーの走り方と街並みは非常に綺麗だし、ゲーム世代としては、右から左に移動していくのは特別感あって、カッコいい。
泣きそうな顔で腰を振るファスベン
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バイオレンス・レイク(2008年製作の映画)

5.0

地に足のついた暴力映画で、非常に面白い。

報復に乗り気じゃない少年たちが「今更後には引けない」の精神でエスカレートしていく暴力に加担させられてしまうやり方は怖いし、暴力が過激化してくキッカケを作って
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

4.0

体温の感じさせない役柄を演じることの多かったマイケル・ファスベンダーであるが、暑い地域で喝を飛ばしまくるのも意外に似合ってる。

総じてギャグかどうか一瞬判断しかねるタイプのギャグを予兆なく畳み掛けて
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.5

今の時代にこの救世主譚をやる意義を十分に感じる作品だった。

フェイド=ラウサの誕生日祝い試合の所はIMAXの凄みをこれまでになく感じたし、ジェディ・プライムの水上の闇に打ち上がる白い花火は、ショット
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.5

オーニソプターが飛び立つところをじっくり映してくれるの、嬉しい。降下の際に羽をしまうところや、爆炎の中で目を光らせながらホバリングするのも、カッコ良いです。

フレメンたちと合流した辺りから、なんか急
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

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Kの車周りの描写は軒並み良かった。ドアの開き方とか、雷に当たって機能停止して墜落するとこの挙動とか。
ラヴ周りも、ネイルしながらミサイル撃ってくるとことか、水辺に墜落して水飛沫を上げながらドリフトする
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砂の惑星(1984年製作の映画)

3.0

放電しながら現れるワーム、100点!!最初の変な水槽に入ってる変なクリーチャーはキモくて良かったし、ブラッド・ドゥーリフの階段下りはすげえ。

トゥームストーン(1993年製作の映画)

4.0

カート・ラッセルとヴァル・キルマーが同時に1人の人間の額と胸を撃ち抜くところ、痺れた。

「死んだら光が見えるというが、何も見えやしない。」、なんかむっちゃ怖くなったな。

映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)(2024年製作の映画)

4.5

堂々たる音楽映画で、非常に良い。
同心円上に並ぶメトロノーム型の墓石を見つめる少女の眼差しの危うさなんか良かったし、「1人じゃなかった」からの、膨大な時間の経過が視線の交差に集約される瞬間も最高。ラス
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ヘラクレス(2014年製作の映画)

4.0

冒頭の、石膏の像の目をぶち抜いた真緑の蛇が真紅の床を這うカットから、むっちゃカッコいい。
ヒーロー神話を利用しコスチュームを纏っていた一般人が、コスチューム無しに名乗りを上げて、ヒーローを突き抜けた存
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アウト・フォー・ジャスティス(1991年製作の映画)

4.0

野蛮な映画や。

初っ端からセガールがチンピラを車のフロントガラスに向かって投げ飛ばしたと思えば、狂犬みたいな悪役が公道で刑事に銃弾を何発も撃ち込む。
とにかくショットガンで人がべったり血を残して吹っ
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.0

改めて見返したら割とかったるい部分はあったけど、異様に眩しい雨の中の横並び、反旗を翻して淡々と銃を組み立てていくイドリス・エルバ、スターロの眼球に飛び込んだマーゴット・ロビーと毛細血管を食い破るネズミ>>続きを読む

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015年製作の映画)

4.0

ダメなところも割とあるのだけれども、要所で100点を叩き出してくれるので良い。

ソコヴィアのヒドラ基地でのマーク43リパルサー、ハルクと共に高層ビルオフィスに突っ込むハルクバスター、ヴィジョンの金の
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ファンタスティック・フォー(2015年製作の映画)

3.7

ワープ装置から出た直後に変貌した4人を見せるところの、瓦礫に押しつぶされ伸びるリード・リチャーズの足や焼死体みたいなジョニー・ストームなど気持ち悪く見せてくれたし、手術台上に横たわる4人の異様さも良い>>続きを読む

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.5

愉快。
地下鉄の薄暗い天井を這い回るエゼキエル・シムズの黒スーツ初披露場面もなかなか気持ち悪かったし、人命救助に従事する主人公が人命救助の道具を使ってとにかく相手の命を奪いにかかる歪みも良い。
序盤に
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パワーレンジャー(2017年製作の映画)

4.0

トレーニングモンタージュの途中で、女子2人が特に意味もなく背中合わせで見得を切るカットを入れてくるのは、非常に信頼ができます。

ラスト・ウィッチ・ハンター(2015年製作の映画)

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ことあるごとに植物が画面に映るのが良い。燃え上がる大樹、温帯植物の中の死体、木の枝トランスフォーマーみたいな化け物、植物に侵食されたビル。普通のデカい橋も、緑色の照明に照らされて植物っぽく見えてる。>>続きを読む

ドラキュラZERO(2014年製作の映画)

3.0

マントの見せ方にかなりフェティッシュさを感じる。崖を登るとこもとにかくマントのたなびく所を執拗に写す。
その象徴的な赤マントを前半で失って失望を覚えつつも、代わりに着ている黒ジャケットが走るたびにヒラ
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